« ■中国で豚の疫病がヒトに感染し38人の死亡者を出している | メイン | ■細胞だけから肉を人工培養する方法が進められている »

2005年08月30日

■ロシアの牛FMD(足口病/こう蹄疫)勃発と拡大の現況

■ロシアの牛FMD(足口病/こう蹄疫)勃発と拡大の現況
  ロシア極東地域で隔離措置と全頭ワクチン実施が打ち出されている

FMD感染に対し牛の予防接種がロシア極東地域で始まる

 FMDから牛を護る大規模な予防接種プログラムが、ロシアの極東地域の沿海州領域から始まった、と、29日に地域の農業省官吏が述べた。アレキサンダー・タバチェンコ、はこう述べている:アジア1(FMDV-アジア1)ウイルスに対する150,000分以上のワクチンがこの領域に配達された、また、160,000以上が数日中に配布される予定である。これによって、国と民間農場のすべての牛が予防接種されることが可能になる。アレキサンダー・タバチェンコ、スポークスマンは、さらにこう言った:スパスキー地区ですでに2,500頭以上の成牛と1,000頭の小さな家畜が予防接種されていて、このプログラムは、また、この病気が発見されたPozharsky、Kirovsky、とDalnerechensky地区で進められた。

 2005年8月26日以来Spassky地区で疫病防止隔離が課されてきている、そして農民が肉とミルクを普通売っている全ての市場が閉鎖されている、と、地方官庁のスポークスマンが述べた。また同スポークスマンは、こう述べている:この病気の広まりを防止する措置は、沿海州領土での牛の総体登録をさせる動き、と、牛の自由移動への禁止、を、含んでいる。

 ISIDの追加解説

 FMD、血清アジア1型、が、ロシアの極東地域に広がっている、この地域はロシア連邦の7地域のうちの1つである。この疫病は、互いに離れた別個の数百マイルの地点で、2005年6月以来識別されている。その勃発は、極東地域の8地域の内3地域、すなわちアムール州、ハバロフスク・クライ、そして最近に起きたプリモルスキー・クライ(沿海州)、を含んでいる。すべての焦点は中国との国境地域に集まっている。

 プリモルスキー・クライ、は、面積168,100 sq km(64 900 sqマイル)で、人口は1992年で2,309,000人で、西部中国(満州即ち北東部)と東方では日本海の間にあり、ロシア極東地域中で最南東地域に位置している。その首都はウラジオストックである。それは、24の小管区に分かれていて、すでに4管区で疫病感染が起きている。その管区名は、Spassky、Pozharsky、Kirovsky、Dalnerechenskyである。ウラジオストックは、モスクワから6,000マイルのルートの終わりで、シベリア横断鉄道の最終駅である。希望的な観測では、そこがアジア1型ウイルスの西方感染経路にはならないだろうという。現在のこのFMD勃発の公式なロシアからの最新情報が遅れている。

参照:
FOOT & MOUTH DISEASE, BOVINE - RUSSIA (FAR EAST) (02)
International Society for Infectious Diseases

Source: RIA Novosti, 29 Aug 2005 [edited]

Cattle vaccination against foot-and-mouth starts in Russian Far East

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年08月30日 15:12