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2005年08月22日

■GMOと人間の健康 (2)

■GMOと人間の健康 (2)
  「人々の健康会議」でのメイワン・ホウ博士の演説から
  GMは健康によくない事が判明してきている

 多くの外部からの合成遺伝子は病気を起こすバクテリアとウイルスからのコピーである

 それらの合成遺伝子はまた外部からの遺伝子挿入の動きを追跡し、外部の遺伝子を取り上げた細胞を選ぶのを助ける抗生耐性マーカー遺伝子も含んでいる。1970年代の中期に、遺伝学者達自身は、それらの合成遺伝子素材を放出することは、病気を起こす新しいウイルスやバクテリアを造りだし、感染治療を不可能にする抗生物質耐性を拡大させるリスクを心配していた。アシロマー宣言の結果として、モラトリアムが課された。あいにくだが、遺伝学者達が遺伝子工学の商業利用を急いでいたので、このモラトリアムは短命であった。そこで危険が生じてくる。なぜなら遺伝子素材は、細胞または有機体が死んだ後にもずっと執拗に残り、あらゆる環境にあるバクテリアとウイルスによって取り上げられるからである。この過程は、水平遺伝子転移と再結合と呼ばれるものであるが、危険な病原菌を作る主要なルートになるのである。

 遺伝子工学は、もし水平遺伝子転移と再結合をつよく高める事がなければ、たいした事はない。そして、不快な不意打ちのような事がすでに起きてきている

 オーストラリアの研究者が、「偶然に」無害なマウス痘ウイルスを、すべてのマウスを殺す致命的病原菌に変えてしまった。このウイルスに抵抗があると思われていたマウスも殺してしまったものであった。New Scientist誌の論説の見出しはこう述べていた:「妖怪が外に出てきた:バイオテクノロジーは嫌な不意打ちをかけてきた。次は破滅的な事になるかもしれない」そのリード記事も同じ調子で書かれていた。:「悲惨な出来事が生まれかかっている。遺伝子設計されたマウス・ウイルスは、我々を究極の生物兵器の瀬戸際に立たせている」この研究者達は、このウイルスへの免疫合図分子のために、遺伝子コードを付け加えている。彼等は、それが抗体生産を押し上げる、と考えたからだ。ところが、その逆で、それは免疫反応を抑制した。研究者達は以前同じ遺伝子を牛痘ウイルスに入れたことがあり、それが動物からウイルスの除去を遅延させる事に気付いていた。従って、それが、すべてのウイルスに同じ免疫抑圧効果があっても無理のない事であろう。もしこの遺伝子が天然痘ウイルスの中に入ったならば、どんな事が起きていたかを、想像してほしい!

 もっと驚いたことは、バークレーのカリフォルニア大学の研究者達は以下の発見をしていた:ミコバクテリウム結核菌(結核バクテリア)に在る一連の病原遺伝子を妨害する事が、41週ですべてのマウスを殺した超毒性突然変異菌株を生み出してしまった。他方、遺伝子変更していないバクテリアにさらされたすべてのコントロール・マウスは、生き延びていた。さらに、もう一つの陰険な危険がある。

 遺伝子変更のために作られた合成遺伝子は、生物種の壁を越えて、細胞の自然な遺伝形質に飛び込むようにデザインされている

 人の細胞の自然な遺伝形質に飛び込むそのような構成物は、癌を引き起こすことになりうる。これはたんなる理論的な可能性ではない。それは遺伝子治療で実際に起きている。遺伝子治療は人間の細胞の遺伝子変更である。2000年にパリのネッカー病院の研究者達、は、X-リンク重症複合免疫欠乏症を持つ幼児達を治療していて、うまく行っているよう思えていた。その治療は、遺伝子治療を応用して、患者から骨髄細胞を分離して、次に遺伝子変更された細胞を患者に戻して入れる。しかし、2002年に3人の幼児が白血病を発病させた。そして1人の子供が死んだ。外部からの合成遺伝子が、細胞分裂をコントロールする人の遺伝子の近くに挿入して、それを過剰反応させて、白血球の制御不可能な増加を結果として生じさせたのである。私は遺伝子変更の問題と危険の表面を簡単に述べただけです。しかし、皆さんは、すでにGM推進者達の側が「誤らせる情報」と「通じさせない情報」の大規模なキャンペーンを行ってきた事を知っている。

 私が考えるに、最大の危険は、GM提唱者達の思考の仕方である

 植物と動物の遺伝子工学は、遺伝子形質が不変であり、静的であり、有機体の特徴はそれらの遺伝子で固く配置されているという錯覚の下に、1970年代の中期に始まった。1つの遺伝子が1つの特徴を決定するというものである。しかし、遺伝学者達は、とても思いがけないことに、以下の事を発見する。遺伝形質がダイナミックで、流動的で、遺伝子の表現と構造が常に環境の影響を受けて変わっているという事である。

 遺伝学者は「流動するゲノム」という言葉を作りだした。それはこの主要なパラダイムの変化を包みこんでいる。ゲノムは有機体のすべての遺伝子素材の総体なのである。「流動するゲノム」を起こさせるプロセスは、生き残りに必要な「生命のダンス」で総体としての有機体によって、正確にオーケストラされている。対照的に、実験室の遺伝子工学は、粗雑で、不正確で、侵略的である。この悪玉遺伝子はゲノムに入って行き、GMOが何処にでも、如何なるかたちでも、着地できるようになり、不安定になる傾向を持っている。なぜなら、基本的に、これらの悪玉遺伝子は「ダンスの言語」を知らないからである。遺伝子加工のエンジニア達は、命のダンスを学んでいない。こういう事情で、7つの国からの数十人の著名な科学者達が集まり、「独立科学パネル」を作り、企業の目標を促進するGM推進科学者達による意図的な非情報のキャンペーンに打ち勝ち、公共の利益のため科学をとりもどす努力をする事になった。私達は、持続可能な非GM農業のすべての形を成功させる恩恵の証拠だけでなく、GM作物がよくない事を示すあらゆる証拠を集めてきました。この証拠に基づき、私達は、GM作物を環境へ放出する事を禁止し、持続可能な農業に包括的に移行するよう要求している。私は、この集会がこの呼びかけをサポートすることを望みます!

参照:
The Institute of Science in Society
Science Society Sustainability http://www.i-sis.org.uk
General Enquiries sam@i-sis.org.uk Website/Mailing List
press-release@i-sis.org.uk ISIS Director m.w.ho@i- sis.org.uk
UNSUBSCRIBE HERE
ISIS Press Release 16/08/05
GMOs and Human Health

Dr. Mae-Wan Ho told the People's Health Assembly that GM is proving bad
for health because it goes against the grain of the new genetics science

Plenary lecture to the People's Health Assembly 2, 17-22 July 2005,
Cuenca, Ecuador. For further information please visit the Institute of
Science in Society website: www.i-sis.org.uk

The Institute of Science in Society, PO Box 32097, London NW1 OXR
telephone: [44 1994 231623] [44 20 8452 2729] [44 20 7272 5636]
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press-release@i-sis.org.uk - ISIS Director m.w.ho@i-sis.org.uk

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Author:事務局 : 2005年08月22日 13:23