« ■ウイルス学者達が科学誌science、natureで警告論文: | メイン | ■ロシアの鳥類にも高病原性ウイルスタイプA(H5N1)が発見される »

2005年08月11日

■トウモロコシ発祥の地メキシコで土着種への遺伝子変更汚染

■トウモロコシ発祥の地メキシコで土着種への遺伝子変更汚染が
  2001年9月に発見され警告と非難の声が上がった。
  その後4年間の汚染除去運動や努力が続いた、、、
  科学調査が遺伝子変更トウモロコシの痕跡がメキシコから消えて
  いるのを確認する

 遺伝子変更トウモロコシがメキシコから消えていた

 ワシントン発:メキシコの領土は現代トウモロコシが発祥した場所でもあるが、米国からのトウモロコシ輸出で国際的騒動と緊張を生んだ遺伝子修正汚染の痕跡が消えた、と、研究者達は8月8日に述べた。「もしそれらがそこにあったとしても、それらは消えてしまったのです」と、前メキシコ政府役人で、現在はカリフォルニアのサンディエゴ博物館員にいる、エクセクイエル・エズクラ、が、電話インタビューで述べた。彼はこう言った。オアハカの農夫にこの問題に自覚を持たせる教育キャンペーンが明らかに、うまく行ったのです。そして、農夫達は明らかに不当なトウモロコシ輸入を取り除くことができたのだ。エズクラは、元のその研究と新しい分析に取り組んでいた。その研究が全米科学アカデミー議事録の今週号で発表された。

 山地のオアハカの奥深いところで2001年9月に遺伝子組み替えトウモロコシが発見された時には、世界中で警戒の声が起こり、グリーンピースのようなグローバルな活動家グループからの抗議を引き起こした。その被告人は明らかであった--メキシコは、毎年500万トンから600万トンのトウモロコシを合衆国から輸入している。そして米国産トウモロコシの半分近くは遺伝子組み替えされている。ほとんどのトウモロコシはバシラス-スリンジエンシス、またはBtとして知られる害虫を避ける自然に起きる毒素を生み出すように遺伝子変更されている。メキシコはGM綿と大豆を許可しているが、GMトウモロコシは許可していない。メキシコ政府はこう言う。メキシコはそのトウモロコシの生物多様性を保護したい。なぜなら、メキシコの国は世界で最も豊かなトウモロコシ遺伝子プールの故郷であるからである。

 安堵感と驚愕

 エズクラとオハイオ州立大学のアリソン・スノウとその同僚は、別のサンプリング作業を行っていたが、遺伝子設計されたトウモロコシの証拠を見つけられなかった。彼等は、全米科学アカデミー議事録に発表されたリポートに、「私達は、2003年と2004年の間にオアハカ州の125の畑地と18の地所の870の植物からトウモロコシ種子をサンプリングした」と、書いている。彼等は150,000以上の種子をテストし、転移遺伝子の証拠、--トウモロコシを遺伝子加工するのに使用される組継ぎされた遺伝子、を、発見しなかった。スノウはステートメントにおいてこう述べている:「現在私達は、オアハカでは遺伝子転移トウモロコシが成長していない事を知っている。自分の作物に転移遺伝子を望まないメキシコの農夫は、これらの招かなかった遺伝子が消えたのが分かってほっとするだろう」

 エズクラは、彼もまたこの発見によって安堵したと、言った。彼はこう述べている:「私達が何も見つけなかった時には、信じられないほど驚いた。もし人々が輸入穀物を気づかずに植えていたので、遺伝子転移素材がコミュニティの中に侵入していたというのならば、2001年からは、コミュニティは(回避の為必要な)情報をあたえられていて、どのように、未知の起源の種子を植え付けることを避けるかを知っていたのだ」今回の調査で出た事は、たとえ遺伝子設計作物が目的の畑地から逸脱しても、その問題は迅速に訂正できる事を示唆している、と、エズクラとスノウ、は言った。スノウはこう言った:「加工食品と動物飼料に米国から年に輸入される数百万トンのGM穀物がくるので、転移遺伝子が米国境界を越えて侵入してくる可能性は大きい。もし農民達が自分達のとても貴重な土着の植物が転移遺伝子によって変えられたと思うならば、彼等はそれらを植えるのを止めるかもしれない」

参照:
ENN: Environmental News Network [[Today's News Full Story ]]
Gene-Modified Corn Gone from Mexico, Study Finds
August 09, 2005 ? By Maggie Fox, Reuters

Source: Reuters
Food & Agriculture | Alternative Energy | Water Resources |
Conservation | Ecosystems | Wildlife | ENN Magazine

Author:事務局 : 2005年08月11日 13:15