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2005年08月24日

■世界子供の健康最新情報:ヒトの「ボカウイルス」

■世界子供の健康最新情報
  ヒトの「ボカウイルス」

 ヒトの「ボカウイルス」
 子供の呼吸器官感染を起こす新しい病原菌が発見される

 スウェーデンの研究者達は2005年8月22日月曜日にこう述べている:彼等は子供に深刻な呼吸器官感染の多くの患者を起こすかもしれない、以前には未知であったウイルスを識別した。彼らはこのウイルスを「人のボカウイルス」と名付けて、研究者達に呼吸器官感染を起こす全ウイルスの体系的な検査をするように提案した。この報告は、全米科学アカデミー議事録の今週号で発表されたものだが、いかに医師達が呼吸器官感染の起源についてはほとんど何も知らないかを、明らかに示している。カリフォルニアの研究者達の別のチームも、以下の発見をしている:彼等は患者を感染させている症状のうち約40パーセントのウイルスしか識別できない。両方のチームが、呼吸器官障害の病気を診断し、治療するのに、ウイルスの急速なテストが有益になるだろう、と、述べている。保健衛生のエキスパート達はこう述べている:この検査のステップが特に重要である、なぜならインフルエンザ、特に鳥インフルエンザ、が、地球全体に疫病を起こすかもしれない心配があるからである。誰が何で病気になっているかを見つけ出す迅速なテストを可能にする事が、生死の違いを生むだろう。なぜなら、抗ウイルス性医薬品は、インフルエンザの重症防止には、早期に与えられなければならないからである。

 小児科病棟区540人の子供のテストサンプルでは、新しい「ボカウイルス」が、患者の17人に症状を起こしている事を、スウェーデンの研究者達が発見した。ストックホルムのカロリンスカ研究所のトビアス・アランダと同僚達はその報告にこう書いている:「下部気道感染が、幼児と低年齢子供達入院の主な原因で、合衆国だけで年25万人の入院を起こしている。このグループの患者の最も重要なウイルス媒体は、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)である。他の重要な媒体は、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノビールス、ライノウイルス、コロナウイルス、そして人のメタ肺炎ウイルスである」しかし、これらの深刻な感染の12パーセントから39パーセントまでの原因はまだ識別されていない、と、研究者達は、述べている。

 第2番目の研究では、カリフォルニア保健サービス省のジャニス・ルイ、サンフランシスコ、カリフォルニア大学のローレンス・ドュリュウ、一同は、インフルエンザ似の病気で病院に来る患者を検査した。これには「不特定上部気道感染」、急性気管支炎、副鼻腔感染症、肺炎を含んでいる。彼等は患者の103人にだけ、即ち39パーセントにウイルスを識別できた。これらには、54人の患者にインフルエンザAまたはB、28人にピコルナウイルス、12人にRSV、4人にメタ肺炎ウイルス、および2人の患者に人コロナウイルスOC43が含まれている。

参照:
HUMAN BOCAVIRUS, A NEW PATHOGEN OF CHILDHOOD

International Society for Infectious Diseases

Sponsored in part by Elsevier, publisher of
International Journal of Microbial Agents
Date: Tue 23 Aug 2005
From: ProMED-mail
Source: Reuters Health, Mon 22 Aug 2005 [edited]

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年08月24日 13:25