« ■ インドネシアの動物園で鳥インフルエンザ感染 | メイン | ■パリ農業国際会議報告 »

2005年09月22日

■中国で中学生95人が集団発病

■世界で鳥インフルエンザ感染危惧のなか
  中国で中学生95人が集団発病する

インフルエンザ感染疑惑があるが
真因はまだ確定されていない

 湖南省リウヤン地方自治体委員会の関係部門によると、 2005年9月15日頃に、Shuangshi中等学校の95人の学生がリウヤン市のShegang村で、病気に陥った。病気コントロールと健康局の地方自治体センターによる査定で、食中毒と意図的な毒投与は除外された。初期に出る結論ではインフルエンザ感染が指摘されている。現在では、相対的な重態で治療のため都心部病院に転送された17人の学生を別にして、すでにほとんどの学生が病院を出て、学校に返された。
 以下の状況が理解されている。2005年9月15日の朝、リウヤン市の関係部門は、65人の学生が、熱、頭痛、めまい、嘔吐、下痢、その他の徴候が出る病気になっていると、Shuangshi中等学校から電話の報告を受け取った。これらの中学生達は病院に迅速に運ばれてきた。臨床分析と研究所で出された結果は、何か毒が投与された兆候ではないというものであった。当日午後2時の時点では、病気になった学生の数は95人に昇った。リウヤン地方自治体健康局によると、この勃発後に、リウヤン当局は、治療の為、80人の医療担当者を選んで派遣した。発病した学生に即時の治療を与える為、特別病棟が開かれて、医師と看護婦の特別なシフト体制がとられている。

■伝染病国際協会(ISID)からのコメント

 この報告は呼吸器官の徴候には言及がないけれども、この急な発病に関する共通の病原露出への言及はないようである。明らかに発病の大多数は同日に起きて、当初から食中毒が病原として除外されたことが言及されている。従って、上記の短い病状から判断すれば、これがノロウイルスによる勃発であるかもしれない判断される。人々がノロウイルス類似の病気を「胃インフルエンザ」と称するのは珍しくない。新しいパンデミック(広域悪疫)を起こすインフルエンザ菌株の可能な発現へ警戒が高まる中で、異常な「インフルエンザ類似」病気への関心が高まっている。この背景があるので、これらの疑わしいタイプの感染勃発の報告に強い注目が向けられている。上記の勃発は、呼吸器関連というより、たぶん消化器官関連であると思われているけれども、明らかに、確実な結論を出すには、もっと多くの情報が必要である。ProMEDメールは、上記の勃発についての博識なソースからのより多くの情報を待ち受けている。

©2001 International Society for Infectious Diseases
All Rights Reserved.
Read our privacy guidelines.
Use of this web site and related services is governed by the Terms
of Service.

Author:事務局 : 2005年09月22日 09:46