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2005年09月08日

■狂牛病真因説 続報

■狂牛病真因説続報
  インドで病気感染した人間の野外火葬残骸が動物飼料に混入して
  狂牛病が始まったとする医学誌「ランセット」発表論文への反響と
  インドからの反論

 BSEの真因をヒンズー教葬式に結びつける理論が出る

 BSEが牛にでたのは、インドのヒンズー教葬式から出た感染された人間の残骸を含む輸入飼料を牛が食べたからだ、と、する、紛糾を招く新しい理論が先週発表された。インド政府高官は、こう反応している:1986年に英国から始まった疫病危機が、インドから起こったというアイデアは、「非常に不合理で」また「反理論的」である。英国環境食物郷土省(Defra)は、それは「推察である」と評した。コンサルタント神経科医のアラン・コルチェスターは、BSEの異型CJDの患者を治療してきた。彼と彼の娘ナンシー、は、高級医学誌「ランセット」に彼等の理論をこう発表した。牛が飼料で他の感染した牛の残骸を食べたからBSEが広がったことにはほとんど疑念はない。だがそれがどう始まったのかは、明らかではない。一部のエキスパート達は決してそれは分からないだろう、と、感じている。コルチェスター達は、2つの主要なこれまで提案されている原因には納得できる証拠がないと主張している:即ち、羊の死体の残骸、かって動物飼料に使用されたもの、が同様な病気によって感染して、牛に広がったとする理論、もう一つは自発的な変異のため羊か雌牛が病気に感染したという理論、がある。

 コルチェスター達はこう述べている:「人間の素材は、ガンジス河や他のインドの河の土手に在る動物の骨と一緒に集められた。その土手では人間の死体が火葬されて、しばしば、不完全に焼却されていた。死んだ人々が他の型のCJDに感染していたかも知れない。そのような人の素材が動物の残骸に含まれていて英国に動物飼料で輸入されたかもしれない。そして人の病気と同様な病気を牛に感染させたのだろう。私達は、私達の理論が実証されていると主張はしていないけれども、それはより一層の調査を疑いもなく保証するものである。輸出した国および輸入した国はこの示唆に敏感になるだろう。そして、適正な調査なしでこの問題を否定する圧力を感じているかもしれない」ケント大学のコルチェスター教授は言った:彼と彼の娘は彼等の理論が海外で持つ効果について「非常に心配している。私達はこれに何か個人的な事があるかの様な誤解は最小に止めたい。そんな事ではないのです」

 SK・バンドヨパセイ、インド政府農業委員はこう言った:「私はその出版物を見ていないが、私はその仮説は非常に理不尽であると思う。私は、それをサポートするどんな証拠があるかを見たい。約3,800匹の羊と牛が過去4年間同様な病気についてチェックされたが、これまでに発病はなかった。 私は、いくつかのウェブサイトがベナレスに於ける生焼け死体の人間の残骸の理論をだしているのを知っている。しかし、私は、これがランセット誌に出るとは思はなかった。もし感染した人間の残骸がガンジス河に流れているのが真実であれば、インドにこの疫病が出ているでしょう。しかし、異型CJDの発病は出ていない。それは論理無視の話です、本当に」バンガロールに在る国立精神衛生神経科学研究所のスサーラ・シャンカルとパルタサラティサティシュチャンドラは、こう述べている:「科学者はそのような広い地理的、文化的、宗教的影響がある病気について仮説を出す際にはとても用心深く取り組まなければならない。彼等の仮説をサポートするか、または反駁する事実が緊急に注意深く集められる必要がある」 英国環境食物郷土省のスポークスマンは、こう述べている:「その理論は多く出ている理論の1つであり、とても推察的なものである。だが証拠が無いので、完全に除外する事はできない」
  
参照:
SOURCES: THE GUARDIAN WEEKLY 2005/09/07
Theory links BSE to Indian funerals / James Meikle and Randeep Ramesh in New Delhi

Author:事務局 : 2005年09月08日 10:07