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2005年09月15日

■インドで日本脳炎が蔓延し多数の子供の犠牲者が出ている

■インドで日本脳炎が蔓延し多数の子供の犠牲者が出ている
 ネパールでも日本脳炎の犠牲者が出ている

 インドの連合健康省幹部が、2005年12月まで日本脳炎(JE)の脅威が続くと予測している最中に、この24時間で21人が死亡し、ウッタル・プラデシでの死者の総数が713人になった。東ウッタル・プラデシの日本脳炎の脅威地区、ゴラクプルにあるラガヴ・ダース医科大学(BRDMC)、ラクノーのキング・ジョージ医科大学(KGMU)病院、および他の地区の病院は、まだ日本脳炎患者を規則的に受け入れている。同州の25区がこの致死性ウイルスにより感染させられて、アラーハーバード地区が新しく感染地区のリストに追加された、と、リポートは言った。新しい犠牲者の報告で、最近24時間で、アラーハーバードで7人が死亡した。
 その間連合健康省幹部を引用している報告は、日本脳炎の脅威は、2005年12月まで続く可能性があると述べている。最初の患者が報告された2005年7月28日以来、同州では、これまでに3000人以上の患者が登録されている。同州の東地域は感染が最悪事態で、2600人以上の日本脳炎患者がBRDMCに登録されている、と、現地の公式情報が述べている。ゴラクプル医科大学に以下の地域からの患者が受け入れられている:Maharajganj, Basti, Kushinagar, Ghazipur, Mau, Azamgarh, Sant Kabirnagar, Deoria, Balrampur , Gonda
 北インドの日本脳炎勃発の死亡者数が、さらに11人の犠牲者が出て、675人に上がった。だが健康当局は、この病気はコントロール下にあると言った。ウッタル・プラデシに在る健康部門の主任、OP・シンは、「最低でもう11人が一夜で死んで、死亡総数は675人になった。一晩で60人の患者が入院した。だが、入院患者の数は下がり始めた。勃発はコントロールされて、病院への患者の流入は下がって来た。被害地の殺虫剤の散布が始まっている。人々には、蚊帳の中で眠るように警告する。」
 しかし、医師達は、多くの子供達がすでに極めて悪くなって病院に連れて来られるので、救うのが困難になっていると、言っている。「人々はまだ無意識になった子供を抱いて病院に来ている。それらのうちの一部はもう手遅れで来ている」と、BRD医科大学ゴラクプルの小児科部門のKP・クシュワハは述べている。医師達は、嘆かわしい医学的な条件にいる子供達を治療するのに苦闘していると言った。彼らはこう述べている:救命用医薬、酸素と医学スタッフ、の深刻な不足があり、多くの子供達はベッドで死をまっている。
 保健衛生部門で働く人達は、広範囲に及ぶ予防接種などの予防措置の欠如が、この勃発の規模を起こしている、と言っている。この病気はこの地域に固有なものがある。州都ラクノーの200キロ南東にあるアラーハーバード市の法廷は、13日に、州と連邦政府に、病気にひどく襲われた地区に反脳炎ワクチンを供給するように命じた。法廷は、政府に、この病気をチェックするために取る処置に関する進行報告を2週間以内に提出するように命じた。この法廷命令は、息子が2005年8月に日本脳炎で息子を死なせた教師によって出された請願を受けて出されてものである。
 この疫病は、豚から人に感染する病気で、6月から9月間の例年のモンスーン雨季に襲ってくる。日本脳炎は最初、1978年にウッタル・プラデシに浮上し、721人を殺した。1980年にはこの病気で496人が死に、1998年には死者が1228人の記録を作った。この病気が同州を最初に襲って以来、4000人以上が死んでいる。隣国のネパール王国でも2005年6月半ばの日本脳炎勃発以来、最低204人が死んだと、国の機関がのべている。
©2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年09月15日 14:24