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2005年09月21日

■ インドネシアの動物園で鳥インフルエンザ感染

■ インドネシアの動物園で鳥インフルエンザ感染の
  鳥12羽が発見され動物園の閉鎖命令が出る
  
  動物園の感染生物への対策を考える

 インドネシア政府は、2005年9月19日から21日間、当地の人気があるラグナン動物園を閉鎖させた。この処置は同動物園の19羽の鳥が鳥インフルエンザにかかっていることが確認されたためである。この140ヘクタールある動物園の閉鎖命令は、これらの鳥からとられた27のサンプルの内19がテストで鳥インフルエンザ陽性と判明した後、ジャカルタのスティヨソ知事により出された。このテストには、クジャク、九官鳥、野鴨、チャボ、ワシ、アオサギが含まれている。インドネシアの農業大臣アントン・アプリヤントノと官吏の1人が以下のように述べた、と地元の日刊紙ジャカルタ・ポストが報じている:この動物園が一般公開を閉鎖されたのは、感染した動物を治療しなければならないのと、テストが他の動物と動物園従業員に実施されなければならないからである。別の日刊紙リパブリカは、保健大臣シティ・ファディラ・スパリの次ぎの発言を報じた:1200万人のこの首都の鳥インフルエンザの患者数は異常である。この病気が広がることを防ぐために、同省が、鶏以外の鳥、特に籠で育てられた鳥や水鳥に焦点を合わせて、監視を強化させる。

 International Society for Infectious Diseasesのコメント

 動物園にいる鳥人口の管理は、今や鳥インフルエンザが動物園の生き物に見つかっているので、現実的なジレンマ、と、大事な「トレードオフ/差し替え問題」を呈している。私は一般動物園の生物コレクションの現状は知らないけれども、このラグナン動物園は非常にまれな種類を飼っていて、絶滅危機種保護国際貿易条約(CITES)による特別扱いに該当すると考えられる。この条約は、アーガス・キジ、バリ島九官鳥、極楽鳥、を保護している。これらの稀な鳥は、ラグナン動物園のような大手動物園には置かれている事が多い。

 鳥インフルエンザに感染した生鳥が都市の市場に存在する場合には、排除措置が、特に1997年の香港で例証されたように、最も効果的な公衆衛生対策の一つである。しかし、今回の場合では、排除は即座にできる対応というよりは、最後の措置になるだろう。珍しい種類の鳥を隔離して、テストする計画とか、または陽性とでた鳥や感染に曝された鳥を閉鎖された形で飼うことが、考慮されるべきである。明らかに、動物園の鳥インフルエンザに感染したままでいる動物は、多くの問題を持っているが、完全排除を別にして、最善の解決策が、公衆衛生と絶滅危機種保護の為、追及されるべきである。

参照:
AVIAN INFLUENZA - ASIA (28): INDONESIA, ZOO BIRDS
International Society for Infectious Diseases
Source: Bernama, Malaysian National News Agency [edited]

c2001 International Society for Infectious Diseases

Author:事務局 : 2005年09月21日 10:05