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　米国は農業援助金を削減する圧力を受けている

　パリ発：米国はグローバルな貿易交渉を脅かしている閉鎖状況を打開するため、22日に他の貿易3大国と会合を持ったが失敗してしまった。米国は農業補助金で厳しい譲歩を求める増大するプレッシャーの下にある。ワシントンは、市場を歪める米国の農業援助金削除を求める要求に抵抗してきた。米国の口実は貿易相手国が先に農産物の輸入関税を削減する動きをすべきであるというものであった。しかし、欧州連合は22日に米国通商代表ロブ・ポートマンと、インドとブラジルの大臣と、の会談で、その方向での歩みを取って、詳細な試験的な関税削減策を提示した。148の政府、カナダを含む、が、参加する香港サミットまでちょうど後3ヶ月あるが、ここではグローバルな貿易条約の枠組みで合意をする事になっていて、農業補助金への米国の対応に期待が高まっている。

　すべての側に、緊急の「宿題」がある、と、EU貿易委員、ピーター・マンデルソンは、この会談の後で述べた。マンデルソンはこう言った：「米国の場合は、さらに努力して、国内の補助金の削減と筋を通す事になるパラメータを参加国と話し合う事である」ヨーロッパの提案については詳細が出ていないが、インドとブラジルの受け取り方は、歓迎とはいえないものであった。ブラジルは農民のため工業先進国の市場への増大したアクセスを要求している開発途上国の「いわゆるG20グループ」の頭である。ブラジルの交渉者はEUの提案を複雑すぎるとして批判したけれども、インドの役員の一部はそれを協議のためのよい土台になると、評した。インドのWTO大使、ウジャル・シン・バティア、は、ブラジルとインドは正式に反応する前に他のG20メンバー国と協議しなければならない、と、述べた。しかし、同大使は、米国の立場について尋ねられて、こう述べた：「もちろん、私達は米国内の援助問題での進歩がない事に少し落胆しています」米国のジョージ・W・ブッシュ大統領が、国連サミットで、ワシントンは「自由な商品とサービス流通を自由にするため、すべての関税、補助金、その他の障害を取り払う積もりである」とのべたが、このパリでの会議はその一週間後に持たれたものである。

　合衆国が、グローバルなドーハ貿易ラウンドが最終ステージに入るのに、そのリーダーシップへの期待を裏切っているという意見を、ポートマン、は、斥けている。米国の農業関税は世界で最も低い内に入り、平均12パーセントであり、EUと日本は農業援助でもっと多くを費やしている、と、彼は述べた。「合衆国は貿易の面では、相対的に開放的な経済を持っている」　と、付言した。しかし2003年に採用されたEUの農業改革では、EUの生産補助金の多くを農民への動物福祉と環境管理に向けているが、これはWTOの規則下で、貿易を歪めるものとは考えられてはいない。しかしワシントンは、現在の農業補助金体制にそのような変革を全く考えていない。米国の補助金は、農作物の価格が低下する時に農民に補助金を支払うので、生産者が人為的に低価格を求める事ができるようになっている。

　ポートマンは、彼には政策操作の余地がほとんど与えられていない事をほのめかした。討議中のすべての分野で、「私に最も難しいものは、米国内のサポートである」と彼は言った。ワシントンとの貿易交渉相手国は、彼等が要求している削減は、2007年に更新された2002年の米国農業法の変更を意味している、と、言っている。ドーハラウンドは来年に終わるが、すべてのセクタに渡る関税障壁を下げてグローバルな経済を押し上げるのが目的である。特に開発途上国に重点が置かれている。しかし豊かな国と貧しい国の間にある爆発寸前の論争により協力が困難になってきている。

　ブラジルはこう述べた：ブラジルは、ワシントンが21日までに綿への補助金を改革するWTOの裁定に応じる事をしなかったので、合衆国に制裁措置を課すWTOの認可を求めている。EUは、その砂糖補助金禁止が実効する直前に、世界市場にその200万トンの剰余砂糖をダンプする計画を発表して、ブラジル、タイ、オーストラリアを怒らせている。開発慈善団体のオックスファムは、こう述べている：「米とEUの土壇場主義と非難合戦がまだグローバルな話し合いへの最大の脅威になっている」　オックスファムの代表、エイミー・バリー、は、こう言った：「EUと米国は自分達の短期の自己利益を保護し、国内のロビーに迎合しているのだが、EUと米国は彼ら自身の利益を最終的には犠牲にしているのだ」

参照：
News | canada.com network
U.S. pressed to cut farm subsidies
Saturday, September 24, 2005

c The Canadian Press 2005