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2005年10月25日

■ペット用野生鳥の交易禁止の要求

■ペット用野生鳥の交易禁止の要求

ウイルス伝播では生きた野鳥の交易が渡り鳥よりも危険である

EUはペット用野鳥の全体輸入禁止を控えていたが、その理由は管理できない闇市場を発生させ非生産的であると主張していたが、闇市場は並行存在していた

ブラッセル発:野生の鳥を国際的に取引し、流通させている事は、スケープゴートにされている健康な渡り鳥より鳥インフルエンザを拡大させるずっと大きな危険を孕んでいる、と、ベルギー鳥保護協会が警告を発した。野生鳥の貿易と密輸は、先進工業国に鳥インフルエンザを拡散させる主要なリスクを表している、と、ヒュー・ファナル、ベルギー鳥保護連盟ディレクター、は述べた。渡り鳥は病気の拡大でスケープゴートにされてきている、と、彼は主張している。アジアまたは東シベリアでウイルスを運んでいる野生鳥は死んでいるものか、または死にかかっているもので、いつも感染された家禽農園に近い位置にいた。

野生鳥を感染さしているのは、国内の家禽であり、その逆でははない、と、ファナル氏は主張している。英国で隔離中であった南アメリカ産のオウムの死は、人にも致死性が高い鳥インフルエンザウイルスの菌株が西ヨーロッパにも到来したという不安が高まっている。英国は22日にすべての生きている野生鳥輸入を禁止するようEUに督促している。鳥インフルエンザにオウムが陽性と判明した後に、英国政府は生きている野生鳥取引を禁止するように欧州委員会に求めている、と、環境食物郷土省(DEFRA)スポークスマンが、AFPに述べた。家畜化された鳥類の輸入はまだ許されていると同役員は述べている。動物福祉大臣、ベン・ブラッドショーは、そのような鳥禁止の正式な要請が22日になされたと言った。

ブラッドショー氏はBBCラジオインタビューでこう述べた:これは、実際、オウムの死の前にかなりの間私達が考慮していた事です。それで現在正式な要請がなされた事になったのです。英国動物虐待防止協会(RSPCA)と英国鳥類保護協会(RSPB)の両組織は、鳥インフルエンザでオウムが死んだという21日の告知後に、EUへ野生鳥輸入の禁止を求めた。英国はこのオウムが2003年以来アジアの60人以上の人々を殺したH5N1ウイルス菌株を持っているかどうかのテストの結果を待っていた。そして英国が21日に鳥インフルエンザ発病を公式に認知したのは、H5菌株がスリナムから輸入されたこのオウムに発見されたからである。このオウムは英国で隔離中に死んだが、台湾から来た鳥と同じところで飼われていたものである。

欧州連合実行委員会は、オウム、セキセイインコ、カナリアなどの家畜化された鳥の全体的な輸入を禁止することを控えていた。その理由はそれが管理できない闇市場の発生をさせるので、非生産的であると主張していた。しかし、この平行した闇市場はすでに存在していて、昨年ブラッセル空港で鳥インフルエンザに感染した2羽のワシが発見された時に如実になった。税関職員は、タイから到着した乗客の手荷物にこの二羽の生きているワシがプラスチック製筒に隠されているのを発見した。フランス健康保護局AFSSAは22日にこう述べている:ロシアを経由した鳥インフルエンザの進み方は、渡り鳥の通常の飛行パターンと一致していないが、シベリア横断鉄道ルートに従っていた。

AFSSAはこう推察している:ウイルスが人の手によって輸送された家禽に付随していたというありそうな仮説は、渡り鳥によって果たされた役割の可能性に挑戦するのではないけれども、全体像をしるのには役立つ。合法な流通や違法な流通に関連した人間の活動、と、野生の動物相によるこのウイルス伝播の間のそれぞれの重さを考えさせるものである。英国の官吏は、死んだオウムの発見を受け、それは隔離システムがよく作動したので、英国はまだ鳥インフルエンザが出てはいないと言った。

Author:事務局 : 2005年10月25日 17:44