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2005年11月29日

■GMエンドウがマウスにアレルギー害を起こす

■GMエンドウがマウスにアレルギー害を起こす

  遺伝子操作エンドウ豆がマウスに炎症や障害を起こす事が明らかになる。
  これは他のGM植物に関してもありうる事である

NewScientist.com-ニュース速報
GMエンドウがマウスにアレルギー害を起こす

初めて、遺伝子組み替え植物が動物に炎症を起こす事が明らかにされた。害虫に抵抗力があるエンドウを開発する10年来のロジェクトが放棄された。オーストラリアの研究組織(CSIRO)の科学者達は、エンドウゾウムシ害虫(Bruchus pisorum)を殺せるたんぱく質の遺伝子を「コモンビーン」(Phaseolus vulgaris)豆から取り出し、それをエンドウ(Pisum sativum)に転移させた。このたんぱく質は、豆から取り出された時には、マウスにも人々にもアレルギーの反応を起こさない。

しかし、このタンパクがエンドウにおいて表現されると。その構造はその豆の元のものとは微妙に違っている。この構造上の変化がたぶん予期しなかった免疫効果を引き起こしたのだろう。研究者達は、遺伝子加工された植物のスクリーニング要件を改善する事を要求している。

過敏になった皮膚

この研究主任のフォスターと研究班はマウスを使って調査した。GMエンドウを食べる事がなにか不適当な免疫上のインパクトを持つかどうかを調べた。一般的には、消化されたたんぱく質は具体的な免疫系反応を起こさない。しかし、研究者達は、遺伝子転移エンドウを食べたマウスがたんぱく質に特有な抗体を起こす事に気付いた。これらのマウスの一部が、血液への注射、あるいはたんぱく質を気道に置くことによって、純たんぱく質にさらされた。

このアプローチは、標準の「複数免疫挑戦」手続であり、免疫系がたんぱく質を容認するかどうかを決定するためにデザインされている。タンパク注入されたマウスは、過敏な皮膚反応を示した、他方気道で暴露されたマウスは、気道の炎症と穏やかな肺損傷を発展させた。この効果は、そのたんぱく質が生でも料理されたエンドウ豆から取られても、だからそのタンパクが活性的であるが、変性させられたものでも、同じであった。これはGM食品でマウスに実験による炎症を引き起こした最初の記述である。1990年代初期に、研究者達がブラジルナッツから取りだされた遺伝子を大豆に挿入して、もっと栄養が高い大豆株を遺伝子設計した。しかし、ハイこのブリッド種が、ブラジルスナッツにアレルギーを持つ人々に主要な攻撃を引き起こしそうであるのが発見された時に、このプロジェクトは中断された。

人間による消費

フォスターの研究班は一層の調査によって以下の発見をした。このたんぱくがコモンビーンとエンドウに表現される時たんぱく質の分子の構造に小さな相違がでる。この違いはこの2つの植物がたんぱくを製造する方法の違いからでるものである。そのたんぱく固有の生成法は、糖類をたんぱく質に追加することを含むグリコシレーションと呼ばれるステップである。このたんぱくがエンドウにおいて表現される時には、たんぱくは違ったポイントでグリコシル化(glycosylated)されるというのが、研究班が確認できた唯一の構造上の変化である、と、フォスターは、述べている。

彼はこう付言した。またたんぱく質合成のわずかな違いが、他の遺伝子を持つ他の植物にも存在するかもしれない。この事は以下の事を示唆する:個々の新しいGM食物は潜在的な健康への作用のため非常に慎重に評価されるべきである。彼はこう言う。もしGM植物が人の消費に上がる事になれば、そのGM植物を分析する取り組み方については詳細に記述されたリストが無ければならない。

Author:事務局 : 2005年11月29日 16:33