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2006年01月05日

■アジア各地で有機食品販売が高まっている

急性呼吸障害症候群(SARS)や鳥インフルエンザが市民を不安にしてきて、市民が健康な食への関心を高めている。台湾有機食品輸入市場は2005年に20%増で3000万ドルになり、韓国の自然食品市場は、2005年に22パーセント上昇し5億7800万ドルになっている。

東アジアでの30年になる急速な経済成長が韓国から香港にいたるまで、中流階級のランクが増大してきた。新鮮でパッケージされた自然食品-特に野菜と米-への需要が強くなってきている。最近では健康によい食事をする事が重要になってきている。その理由は2003年以来アジア中で70人以上の人が鳥インフルエンザ死んだ事があり、また重症急性呼吸障害症候群(SARS)で2003年に約800人の人々が死亡した事がある。

台湾には約800の有機食品アウトレットがあり、それらのほとんどは個人によって経営されていて、2300万の人口に対応している。しかし、大手の店やスーパーマーケットチェーンが、韓国でも同じだが、有機のセクションに参入してきている。輸入有機食品の台湾市場は、2005年に20%増大し、およそ3000万ドルになっている、と、米国農務省大使館員リポートは述べている。有機食品は化学肥料、殺虫剤、遺伝子修正がないものである。そのリポートは、地元で生産された自然食品の市場はおよそ3000万米ドルだと見積もっている。

健康への恐怖感-

韓国では、人口は台湾の二倍になるが、有機産物の市場はずっと大きい。「韓国郷土経済研究所」は、韓国の自然食品市場が、2004年の4億7400万ドルから22パーセント上昇して、今年は5億7800万ドルになっていると見積もっている。2010年までにはその数字が16億ドルを超えることが予期されている。韓国の「Dongwon F&B」社は最近ソウルの高級品市場のSongpa郊外に「DEAR LIFE/・貴重生命」と呼ばれるワン・ストップ(何でもある)自然食品店を開く計画を発表している。ORGA社はPulmuoneのユニットによって動かされているが、自然食品店の大きいチェーンを経営している。ジョナサン・ウォン、香港バプテスト大学香港有機資源センターディレクター、は、こう述べている:「SARSと鳥インフルエンザ、これがすべて重なって、人々が健康についての自覚がつよくなった。それで人々は有機食品を買うのにもっと多くのお金を費うようになった」

しかし、より高い有機の生産費が小売価格を場合によっては50パーセントから300パーセント引き上げて、需要を抑えている、と、ウォン氏は言った。有機野菜は、香港での毎日の野菜消費量のほんの約0.1パーセントを占めている、もし通常の野菜より価格が25パーセント高いだけならもっと多くの人が有機野菜に切り換えるだろう、と、彼は述べた。コスト以外、有機食品への障害は有機食品の味が「さっぱり」しているという消費者の思い込みである。YenKui-hsiuさん38歳は、「多くの人は有機食品を風味なしに結び付けている」と言う。YenKui-hsiuさんは、台北で「無毒の家」と中国語で呼ばれる有機ヌードルバーと食料雑貨店を経営している。

同氏はこう言った「ほとんどの人は健康を味と釣り合わせようとするけれども、結局、彼らは味を取ります。しかし、有機食物はおいしく、私の13歳の息子もそれを食べるのが好きです」 商店経営者はこう言っている:有機であるとされる作物が真に名に値するのかという疑念も主要な挑戦になっている。そして、これは台湾、香港、韓国で適正なラベルを付けさせる法律によってこれから対応されなければならない。グローバルな有機食品運動組織であるIFOAMによると、日本では、政府が有機農業と産物に新しい規格を設けた後、有機食品販売が2001年の30億ドル以上から2002年の3億5000万ドルに急上昇した。

投資の成長-

台湾では、専門有機食品店が全島に渡って出現していて、地元で育てられたホウレンソウとヤムイモから、イタリアからのオリーブ油、カリフォルニアからのレーズンまで売っている。「母なる自然」Co.Ltd、輸入有機原料の主要卸売業者、は、台湾で2つのスーパーストアを開く為600万ドルを投資して、2008年末までには、100店を設置する計画を持っている。台湾最大の食物複合企業である「Uni-President Enterprises Corp.」は、13の有機食品店を開店し、また、3年以内に100店を開くことをめざしている。

米国農務省(USDA)の評定によれば、台湾の殆んどの有機食品店は独立して運営されているが、大きな小売りチェーン店の進入によって、より小さな店は合併を強制されそうである。商店主のフアンさんは、8年前に有機ビジネスを始めるために家具メーカーのキャリアを捨てた。彼は台湾での成長に見込みがあると思っているが、そのペースは遅いだろうと言った。彼は、「人々を教育し言葉を広げるには時間がかります。ある日店を開いて、大金を儲けられるというわけにはいきません」と述べた。

Author:事務局 : 2006年01月05日 19:20