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2006年01月11日

■GM大豆を給餌された母ネズミの子供の死亡率が6倍高くなった

ロシア科学者による新しい研究が遺伝子操作大豆を給餌されたネズミが胎内児に障害を与える事を発見した。

GM大豆を給餌された母ネズミの子供の死亡率が6倍高くなった。これは、「ネズミの動物形態学的また生化学的構造は人に類似している」ので、人間でも妊娠中にGM食物を食べる女性は胎内児を危険にさらすという脅威的な事実を示唆している

新しい研究が遺伝子操作作物が胎内児に障害を与える事を示した。GM大豆を給餌された母親ネズミの子供の死亡率は6倍高くなっている。

ロシア科学アカデミーで実施された研究が以下の発見をした。遺伝子修正された大豆を与えられたねずみの子供の半分以上が生まれて3週目に死んだ。これは通常の餌で飼育された母ねずみに誕生した子供に比べ6倍死亡率が高く、また体重不足も6倍多かった。この研究は発表に出版準備がされているが、GM食物が人の健康を害するという心配を復活させている最近の一連の研究の1つである。イタリアの研究は、遺伝子修正大豆がマウスの肝臓とすい臓に影響した事を発見した。オーストラリアでは、遺伝子修正されたエンドウが肺に害を起こす事を発見して、開発に10年の歳月をかけた遺伝子修正エンドウの開発の試みを放棄しなければならなかった。そして昨年5月に当新聞「INDEPENDENT」はバイオテクの巨大企業、モンサントの秘密報告を明らかにした。その報告は、GMコーンを給餌されたラットは肝臓が小さく、血球数が高くなり、通常のコーンで給餌されたラットに比べて、免疫体制に障害がある可能性を示唆していた。

国連食糧農業機関は、昨年ローマの本部で遺伝子修正食品の安全の研究会を持った。この研究会・ワークショップは、GMが健康危機の懸念を起こした事を研究した科学者によって行われた。しかし、世界貿易機関は、GM食物を受け入れることをヨーロッパ諸国に強要しているブッシュ政権による要求を支持する事が予期されている。今回のロシアの研究は、すでに反対が強い世論へ爆発的な効果を持ちそうである。この研究は、ロシア科学アカデミー高度神経活動と神経生理学研究所のイリーナ・エルマコヴァ博士によって実施されたが、GM食物の胎児への効果を調査した最初のものであると考えられている。

エルマコヴァ博士は、モンサントの殺虫剤ラウンドアップに抵抗力があるように生産されたGM大豆の粉をメスねずみの餌に加えた。これはメスねずみが妊娠する2週前に始まり、妊娠、誕生、養育期を通じて続けられた。他のグループは非GM大豆を与えられ、第3グループには全く大豆が与えられなかった。エルマコヴァ博士は以下の発見をした:遺伝子操作大豆を与えられたねずみの子供の36パーセントが、他のグループの6パーセントに比べて、ひどく体重不足であった。さらに警戒心を高める事は、遺伝子操作給餌された母ネズミから生まれた子供は、脅威的な事だが、55.6%が死亡した。普通の大豆給餌では9%で、大豆無しの給餌では6.8%になっていた。

エルマコヴァ博士はこう述べている:「ネズミの形態学的および生化学的構造は人にとても類似しているので、この結果は非常に脅威的である。それらは母親とそれらの赤ん坊へのリスクを指し示している」環境保護活動家はこう述べている:この結果が予備的なものであるにしろ、潜在的に極めて深刻な事なので、追跡調査がなされなければならない。環境医学アメリカアカデミーは、米国国立予防衛生研究所に、直ぐに、独立した追跡調査を支援するように要求している。

モンサント社の大豆はアメリカ人により広く食べられている。英国の食品にはその大豆はほとんどなく、または他のGM作物も食品にはほとんどない。だが、GM大豆は食肉用に飼育されている家畜の飼料に輸入されている。トニー・クームズ、英国モンサント企業ディレクターはこう言った:「公表されている、同業界の科学誌で論評されている、独立実施された科学研究の圧倒的な証拠は、ラウンドアップ大豆は、ネズミ、また研究に使用されたすべての他の動物種によって安全に消費される事を示している」

この実験が発見した事-

ロシアの科学者達は、ネズミの交尾2週間前に遺伝子操作された大豆の粉を入れた餌をエルマコヴァ博士に与え、妊娠と誕生と養育期間にその餌を与え続けた。他のネズミは、非GM大豆を給餌し、または大豆無しで給餌された。遺伝子操作大豆を給餌されたメス親の子供は、通常給餌されたねずみに誕生した子供に比べて6倍も厳しい体重不足になった。3週間内で、遺伝子修正大豆を給餌された母ネズミの子供の55.6パーセントが、従来大豆を給餌された母ネズミの子供の9パーセントにくらべて、死亡していった。

Author:事務局 : 2006年01月11日 16:18