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2006年01月11日

■ベトナムでの研究は鳥インフルエンザの死亡率に関して疑義を呈している

ベトナムの田舎で勃発した鳥インフルエンザ疫病を地域調査したベトナムとスウェーデンの科学者達はこの疫病の通説に近い高病原性と高死亡率に関して疑義を呈している

ベトナムの何百人もの人達は深刻な病気にはならないままに鳥インフルエンザにかかっていたかもしれない、と、いう一つの医学調査が出ている。それはこの病気は実際には見えるほど致死性がたかくないのかも知れない、という事を、示唆している。世界中では、鳥から鳥インフルエンザにかかる人間の少数患者の記録がある。だがこれまでの報告では感染した人達の約半分が死亡しているので、脅威的な高死亡率になっている。

恐れられている事はこの病気が変異して、世界的規模で数百万人の人々を殺すことができる非常に伝染性が高い型になる事である。しかし、スウェーデンとベトナムの科学者達は以下の結論に達している。田舎のベトナムのほんの1地区だけで調べられた45,000人以上の内で750人までの人々がこの病気の穏やかな形の病気に罹っていた、これは劇的に死亡率を減らす事になるものである。2005年7月の時点で、ベトナムは87の確認された発病者がいて、38人が死亡している。だが、フィラバヴィ地域での調査を分析した結果科学者達は、以下の結論にたどりついている:インフルエンザ似の徴候を報告された8,100人以上の人々の内650人から750人がこの病気の致死性H5N1菌株に罹病していた。

この研究論文を執筆した科学者の一人、ストックホルムのカロリンスカ研究所のアンナ・ソーソン博士は、当スコッツマン紙にこう話した:「私達の研究は、この高病原性鳥インフルエンザは私達が考えていたよりずっと容易に人に感染するようである、またそれはずっと穏やかな病気であるかもしれないことを示している。しかし、彼女は、この結論は血液検査によって確認される必要があると述べ、さらにベトナムの人達は、多くの家族が家禽と密接して住んでいるのだが、免疫を作り上げてきているのかもしれないと、付け加えた。

Author:事務局 : 2006年01月11日 16:20