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2006年01月20日

■北京鳥インフルエンザ対策国際会議報告

 19億ドルの寄付金が参加国から約束され、主にアジア等の被害国に向けられる

鳥インフルエンザとの闘いのため19億が誓約される
多くの国の家禽業者は鳥の抹殺処分で打撃を受けている

中国で会合を持っているドナー国は、世界的な鳥インフルエンザを克服する為
予想より多額の19億ドルを約束した

この援助金は米国から$3億3千万、欧州連合から$2億5千万、をふくんでいる、と、米国官吏が述べた。この拠出金は主として人から人へのH5N1ウイルス変異型が広がるのを防止する目的で、健康と獣医の仕事に使われる予定である。世界銀行は、約80人を殺したウイルスと戦うために、資金ドナー国に15億を要求していた。これ以前に国連事務局長コフィ・アナンは、会議に参加する諸国に「大変おおきな努力」をすることを督促していた。このミーティングの最終日に議長役を果たしていた中国の温家宝総理大臣は、このウイルスを抑制し負かすために財布を開く事を豊かな国家に求めていた。

感染は拡大している

高致死性鳥インフルエンザH5N1菌株は、2003年以来、最低で主にアジアで79人を殺している。この会議が終わった直後に中国は、1月11日に四川省南西部州の35歳の女性がこの疫病で死んだ事を発表した。この死は確認されれば中国の死者数は6人目になる。世界銀行はパンデミックになれば世界経済を混乱させることになりうると述べている。国連鳥インフルエンザコーディネーターでこの会議のため北京にいるデイビッド・ナバロは、BBC放送に、世界は人の間での大きな疫病勃発には準備がされていないと言った。ナバロはこう述べている:世界全体の動物健康の公共医療サービスは、鳥インフルエンザ勃発を効果的に監視し、家禽の抹殺処分をするのに十分な力量を備えていない。

彼は、獣医サービスを強化するために、直ちに相当な資源が必要であると警告した。ほとんどの人の受難者は感染した鳥と身近な接触がある。これまでにまだ人から人への感染の確認されたケースはない。インドネシアとトルコでの勃発は続いていて、インドネシアは火曜日に14番目の人の死を確認していて、トルコでは、人の鳥インフルエンザ患者の少なくても21人目を検診している。

経済インパクト

世界諸国の半分以上からの代表がこの会議のため北京に集まった。緊急動議が鳥インフルエンザに対処するために出された。
拠出基金は何処に行くのか。

東アジアと太平洋諸国:6億3千5百20万ドル
東ヨーロッパと中央アジア:2億2千4百60万ドル
アフリカ:1億4千7百10万ドル
中東と北アフリカ: 1億1千60万ドル
南アジア: 7千6百万ドル
ラテンアメリカとカリブ 9百20万ドル
情報源:世界銀行

欧州委員会は1億2千2百万ドルを誓約し、EUメンバー諸国は1億4千万ドルを約束した。この金額は米国が国内のパンデミックに備えて取っている40億ドルに比較すると、お粗末である、と、北京BBCのルイザリムは、述べている。世界銀行は、鳥インフルエンザがパンデミック・広域悪疫になったときの初年の世界経済への経済コストは8千億ドルに達するだろうと予測した。マーガレット・チェン、世界保健機構(WHO)トップエピデミックエキスパート、は、現在できる対策のコストはパンデミックになった時の潜在的な被害額に比べれば「ピーナッツ代」であるとこの会議で言った。

世界銀行役員はこう言った。約半分の拠出金は、ベトナム、カンボジア、インドネシア、タイとラオス、このウイルスで重大な打撃を受けた国に使われる。インドネシアは、家禽の義務的な処分にたいする補償を支払うのに苦闘していて、5億ドルを要求している、と、述べた。この会議は、抗ウイルス薬タミフルをさらに200万人分生産するというスイス製薬メーカーロッシュの決定があり、さらなる元気づけを受けた。現在すでに300万人を治療できる量のタミフル薬がある。

Author:事務局 : 2006年01月20日 14:21