« ■中国でまた河川周辺工場からの危険物質流出で河川の汚染が起きている | メイン | ■広大するヨーロッパの鳥インフルエンザ »

2006年02月27日

■米国のジャガイモの新しい病気(phytoplasma・ファイトプラズマ).

テキサス州とネブラスカ州で加工用ジャガイモに出る欠陥の初報告

感染ジャガイモ植物にでる徴候は、萎縮成長、萎黄病、新しい成長部の紫色化、腫れた結節部、増殖腋芽等、また根茎部では導管変色、髄管放射組織の茶色斑点を含む

新しいジャガイモ病の勃発がテキサスとネブラスカに起きて、商業用のジャガイモ加工からできるポテトチップに重大な欠陥を起こしている。この欠陥はチップに茶色の斑点変色で、加工業者がジャガイモ仕入契約を拒絶する原因になるかもしれない。感染したジャガイモの植物は、上部に紫色の立ち枯れ病の徴候を表していて、これは最近ワシントンとオレゴンで発見された[2004年]クローバーの増殖フィトプラズマによって起こされた加工ジャガイモ上部に出た紫色の兆候と類似している。葉枝部にでる徴候は、萎縮成長、萎黄病、新しい成長部に出るわずかな紫色化、腫れた結節部、増殖腋芽、「aerial tubers」を含む。根茎部に出る徴候は、軽度の導管変色、髄管放射組織の茶色斑点を含む。感染植物からの種ジャガイモは毛状発芽を起こす。

2005年には、貯蔵からの14の欠陥塊茎サンプル、および現場畑地からの16の病徴があるプラントが新しいファイトプラズマで陽性と判明した。テキサスとネブラスカでは、最低2つの明確なファイトプラズマが病気コンプレックスに関係しているようである。これが感染したジャガイモから生産された加工製品の欠陥に寄与しているようだ。以前のリポートでも、チップになるジャガイモの同様な欠陥は示唆されていたけれども、この病気に関連したファイトプラズマは識別されていなかった。私達の知る限りでは、ジャガイモの病気と欠陥に関連したこの新しいファイトプラズマのこれが最初のリポートで、また合衆国でのこのファイトプラズマの最初のリポートである

Author:事務局 : 2006年02月27日 09:55