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2006年02月08日

■米国狂牛病の実情は不十分な検査体制で不確実である

農業省狂牛病監視プログラムを査定する「会計監査報告書」に
ずさんな検査実態が明らかにされている
            情報源ワシントンポスト(February 8 2006)

農業省官吏が昨年狂牛病を潜ませていると疑われた牛の再テストをすべきだとする現場科学者達の督促を退けていた、その理由は陽性である事が分かると農業省のテスト過程への信頼を失わせる事になる事を危惧したからだと、農業省の検査官が昨日言った。検査局長官が抵抗したが、検査見本は、再テストのためイギリスに送られた。狂牛病として知られている牛の脳海綿劣化神経症(BSE)のアメリカでの2番目の確認されたケースがそれで出てきた。この出来事は、農業省狂牛病監視プログラムを査定する「会計監査報告書」に、明らかに記述されている。このリポートは、国家獣医サービス実験所の科学者達がどのように、テキサスの牛からのサンプルは、初期の決定できない発見事項を追って他のテストで検査されるべきである、という結論をだしたかを、詳細に述べている。その報告はさらに、米国農業省の動植物検疫所(APHIS)の上位官吏が追加テストをしないように命じたかを記述している。

さらにこのレポートはこう述べている:検査長官オフィスからの役員達が米国農業省の動植物衛生検査局(APHIS)の局長と会った時に彼等は以下の通告をされた:検査局が従っている検査プロトコル(枠組み)は国際的に「ゴールドスタンダード」(最高基準)であり、それ以上何も必要ではない。それにもかかわらず、このサンプルは後に異なったテストのセットを受けるためイギリスに送られて、狂牛病感染がある事が発見された。このリポートはまた以下の発見を記述している。感染された牛肉が人の食物チェインに混入したという証拠はないが、米国農業省(USDA)の監視システムは、屠殺場(複数)がすべての狂牛病関連の規則を守っていたかどうかを確言できるのに必要な情報を収集していなかった。この報告はこう述べている:訪問された12の屠殺設備のうち9つにおいて、記録管理が不十分で、適切な手続が順守されたかどうかを知ることが不可能であった。

このリポートはこう伝えている:「結果として、もし米国で深刻な動物疫病が検出されても、疫病拡大を防止するために、感染起源を迅速に決定し、追跡する農業省(USDA)の能力はそこなわれているだろう」USDA食物安全局長官のバーバラ・J・マスターズはステートメントにおいてこう言った:役人達は、規則をよく実施させるため対策を講じていて、ほとんどの問題で検査長官との合意に達している。バーバラ・J・マスターズはこう述べた:「食品安全検査局(FSIS)は、予防手段を厳密に実施して公衆の健康を保護する使命を成功裡に実行していることを確信している」

アメリカの牛に狂牛病の2つのケースが発見された事は、多くの国家にアメリカの牛肉の禁止させたけれども、一部の国は、輸入出荷を再開させた。狂牛病は牛に起きる脳劣化を招く神経症で、まれなケースでは、それが、人に感染して、それが異型クロイツフェルト-ヤコブ病と呼ばれる致命的な脳の病気に発展していく

Author:事務局 : 2006年02月08日 16:36