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2006年02月14日

■鳥インフルエンザアフリカ状況

 遂にアフリカにもH5N1鳥インフルエンザが勃発したが、
 資力の乏しい各国の対応に危惧が持たれている。
高需要商品タミフル剤の南アフリカ、ナイジェリアでの入手状況はまだ整っていない

タミフルは南アの地元市場ではまだ登録されていない

ダーバン発:鳥インフルエンザがアフリカ大陸に今月上陸して、ナイジェリアでの勃発のリポートが先週ニュースを席捲した。この中で、南アの医薬品管理協議会は抗ウイルス薬剤タミフル、が南アの市場でまだ登録されていない事を確認した。医薬品管理協議会はかなりの間この過程を速めるように努めている、と、述べている。国際的な製薬会社、ロッシュ、がタミフルへの知的所有権を所有している。同社は国際的な供給協定のため12の潜在的なパートナーになる会社と協議中であると述べた。

サブ・ライセンスはすでに「上海薬剤グループ」に与えられているけれども、ロッシュ社のローカルスポークスマン、ブレンダ・ジフは、南アフリカのどのメーカーとも話し合いは行われていない、と、述べた。興味深いことには、南アフリカの最大のジェネリック(登録商標枠外だが同効果の)製薬会社、「アスペンファーマケア」がアメリカのメーカー「ギレアデ」との協定にサインをした。ギレアデ社は、タミフルを発明した会社であるけれども、すべての知的所有権をロッシュに売り渡していて、現在は特許使用料を受け取っているだけである。

「コーンとウルフ医療インタナショナル」によると、アルジェリアは、国民の21パーセントを治療するのに十分なタミフルを注文している。ロッシュ社はまた、モロッコとモーリシャスから注文する意図がある手紙を受け取っている。ジフ氏はこう述べている:南アフリカで一度タミフルが登録されれば、同社は次のインフルエンザの季節には十分な在庫を運び入れる事ができる。しかし、現在の生産納期は15か月から18か月までである。ロッシュ社は、今年生産規模をさらに上げて、配達時期を先に進める立場になるでしょう。

2月10日までに少なくとも4つの農場に広がっているナイジェリアでの勃発にもかかわらず、南ア当局は、南アフリカが脅威にさらされていないことを確信していて、地域の人達が恐れる事はほとんどない、と述べた。保健省のスポークスマン、ソリー・マボタはこう述べている:「健康へのリスクは南アフリカの人口にはない、また2004年にダチョウ農場で起きた鳥インフルエンザはその後抑止されていることを確認している。必須救急サービス、実験所サービス、監視、研究、査定、調査のメンテナンスのような対策は、保健省によって作成された実行計画の一部を成している」

スティーブ・ギャラン、南ア農業省スポークスマン、は、こう言った:「11月に南アフリカが欧州連合により「注目すべき鳥インフルエンザ無しゾーン」と宣言されている、またナイジェリアからはどんな鶏肉も輸入していない。 私達が鳥肉を輸入している国は、鳥インフルエンザ無しゾーンになっているボツワナ、スワジランド、レソト、ナミビアである」トニー・ムソケ、農業研究協議会(ARC)の研究マネジャー、は、渡り鳥は現在南から北方向に移動しているので、南アフリカに脅威を呈していないと言った。

プレトリアの「オンデスタポート獣医研究所」はアフリカの大陸のための支援研究所として活動している、そしてこれから2週間ケニア、マラウイ、スーダンから来た鳥のサンプルをテストしていく。しかし、世界保健機関(WHO)は10日に赤信号を出し、「すべての国がパンデミックに対して」準備を整え、適切な警戒処置を取る事を要求した。ナイジェリアの農業大臣、アダム・ベリョは、違法な輸入業者や鳥やペットの密輸業者がこのウイルスの広がりの背後にいるようである、と、言った。

マリア・チェン、WHOコミュニケイション・オフィサ、は、ナイジェリアが野生の家禽を含む渡り鳥によって使われている黒海・地中海の飛行路に位置しているいくつかのアフリカ国の一つである、と、述べた。保健省と農業省は地元での鳥インフルエンザの勃発の可能性を防止するために、監視戦略の一部として国の主要な飛来地点を監視している。

南アフリカの地元の家禽産業は生産者レベルで106億ランド以上であると見積もられている。欧州連合は、2004年の鳥インフルエンザ勃発後に出された南アフリカからのダチョウ肉輸入禁止を15ヶ月ぶりに解禁した。しかし、ダチョウは、パニックになっている現在のH5N1菌株とは違った鳥インフルエンザの菌株に感染していた。

Author:事務局 : 2006年02月14日 09:33