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2006年02月15日

■ヴェジ・パワー(野菜力)の証明

 科学者達が野菜抗癌作用の化学的な仕組みを明らかにする
 情報源:British Journal on Cancer. The Guardian Weekly Web News

科学者達は先週こう発表した:大豆、またブロッコリ、キャベツ、カリフラワーなどの野菜にある自然な化学成分が、損われたDNAを修復して、体の能力を押し上げて、細胞が癌になるのを防止できる。この研究によれば、野菜を食べる事はある癌に対して保護をあたえるようであったが、その理由は、ミステリーであった。ワシントンDCのジョージタウン大学の研究者達は、その答えは2つの自然に発生する化合物にあると、信じている。最初の化合物は、「インドウル3-カルビノール」、または「I3C」とよばれるもので、ブロッコリやキャベツを含む野菜に豊富である、2番目は、「ゲニステイン」という成分で、大豆に存在する。この研究者達は、以下の発見をした:これらの化学物質が細胞に加えられる時に、「BRCA1」と「BRCA2」として知られている2つの遺伝子の活動を高める。その両遺伝子の活動が、損傷したDNAを発見し、それを修復する細胞の反応を高めるのに決定的な役割を果たす。これらの遺伝子に起きる変異は、損傷したDNAが次の世代の細胞に渡されるのを防止できないので、しばしば胸部、卵巣、前立腺に癌を発生させる事になる。

この研究者達は、BRCAたんぱく質の非常に低いレベルが癌細胞に発見されるので、より高いレベルが癌の発展を防止できるかもしれない、と、「英国癌ジャーナル」に執筆した論文のなかで、述べている。エリオット・ローゼン、この研究論文の主任執筆者は、こう述べている:「私達は、BRCA1とBRCA2遺伝子の機能の1つが、遺伝子の完全性を維持すること、そして、その過程で、BRCA1とBRCA2遺伝子は最初にDNAの損傷を検出することができなければならない、そして細胞に自分の存在を合図し、それから修復に関わっていく。BRCAたんぱく質を強大にする「I3C」と「ゲニステイン」の能力によって、それらの明らかな保護効果を説明できる。人々のダイエットとその健康を監視する研究によって、あるタイプの食物と癌リスクの間のリンクが見つかった。しかし、食物が癌に対して防御力があると言う前に、私達は、どのように分子レベルで食物がそれをするかを理解する必要がある」ローゼン教授の研究チームは、胸部と前立腺癌の細胞を自然な化学成分に増大するレベルでさらす実験をした。与える成分の量に応じて、その化学成分はDNA修理の遺伝子の活動を10~15倍押し上げた。

大豆に発見されるゲニステインは、BRCA遺伝子の活動を改善した。それは、大豆ベースの製品を規則的に食べる人々の血に発見されるゲニステインに等しい力で改善した。研究者が、それがマウスでの性機能の発達を混乱させるかもしれないと気づいた時に、その安全上の問題が上げられた。デイビッド・シュワルツ博士、環境健康科学国立研究所ディレクターはこう述べている:「どのようにゲニステインに関するこれらの動物実験が、人間の場合にあてはまるかについては十分な確信はまだない。しかし警戒心をもついくらかの理由はある」 第二の化学成分「I3C」は、胃で分解されて、癌への防御を提供できる化合物を成形する。以前の研究においては、研究者達は、他の自然な化学成分がBRCA1の活動を増大させる事を見つけていたけれども、今回の最新の研究では、2つの容易に入手可能な化合物が両方のDNA補修遺伝子を強化することが明らかにされた。ローゼン教授はこう言った:「危機的な癌遺伝子の機能が、私達が食べる物にある化合物によって影響されることが今は明かにされた」

Author:事務局 : 2006年02月15日 16:47