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2006年02月20日

■さらに感染拡大が続く鳥インフルエンザ:フランス、他の地域

●フランスで死んだアヒルにH5N1菌株の初感染が確認される
●エジプトでも感染が公認されカイロ近くの鶏農場で1万羽以上の鳥が処分される
●他の既感染地域でも抑制ではなく、拡大が報告される

高致死性鳥インフルエンザは感染範囲を広げている
フランスはこのウイルスが養鶏へ感染するのを阻止する対策を講じている

高致死性鳥インフルエンザH5N1菌株は世界中に広がり続けている。フランスはこのウイルスの存在を確認する最新の国になっている。イランとインドが最初の感染を確認した数時間後に、フランスの官吏は病気で死んだアヒル残骸のテストでそれが鳥インフルエンザH5N1で死んだ事が判明した事を報告した。

2003年に鳥インフルエンザH5N1が出現して以来、H5N1菌株は最低でも90人を殺してきている。
感染した鳥を扱った人はH5N1菌感染で罹病するけれども、それが人から人へ感染した事は明らかになっていない。科学者達はもしこのウイルスが変異するならば、それが数百万人の人々を殺すパンデミック(広域大悪疫)になる事を警告している。

他の諸国での感染の展開状況:
◎オーストリアは、ウィーン近くでH5N1鳥インフルエンザのさらなる2つの発症を記録して、全体の発症数は7になっている。
◎インドネシアはこの病気の19人目の死者を確認している。香港では、死んだカササギがH5N1鳥インフルエンザ検査で陽性であるのが判明し、この3週間で9件の感染になる。
◎エジプト当局はH5N1の最初の発症を報告した1日後に、カイロ近くの鶏農場で10000羽の鳥を抹殺処分した。

養鶏農民の恐怖
フランスは移住する鳥の交差地域になり、ヨーロッパ最大の鳥肉生産国である。フランスは何ヶ月も鳥インフルエンザに対し、特別警戒体制をとっていた。フランス政府は、鳥インフルエンザ感染発病の疑惑が起きると直ちに、すべての家禽に、感染防止の為、予防接種するか、屋内飼育にする事を命じた。しかし、パリ駐在BBCのキャロライン・ワイアットはこう報じている:フランスの農民は、まだ鳥インフルエンザがフランスの鶏には発見されていないのだが、生計が脅威にさらされる事を恐れている。

フランスの農業大臣ドミニク・ブッセロウはこう言った:月曜日にブリュッセルでEU農業大臣達が会合する時に、鳥インフルエンザは重要議題になるだろう。フランスでこの高致死性疫病が確認された事で、H5N1菌株感染したヨーロッパ国の数はこの一週間で7カ国になった。今週早く、EUは、このウイルス広大を停止するために、一連の手段を承認した。それには、野生鳥の感染勃発地周辺に自動的な保護と監視ゾーンの設定が含まれている。もしこのウイルスが野生の鳥から飼育家禽に感染していれば、全地域をカバーする「緩衝地帯」を設定して、地域内の鳥の輸送が制限される。

排除地域の設定
他の地域では、インドとイランは、18日にこのウイルスの最初の発病を記録した。
インドでは、西部のマハラシュトラ州の農場からきた約50000羽の死んだ鶏の残骸の中にH5N1が発見された。インド保健省はこう言った:人の発病はこれまで検出されていないけれども、何人かの人々がこの病気でテストを受けている。マハラシュトラ大臣、アネー・アーメドは、その地域の50万羽以上の鶏が抹殺処分された、と、述べた。

3km(2マイル)の排除ゾーンが感染した農場の周囲に設立されている。また影響される地域周辺10キロ内の農場のさらに100万羽の鶏が予防接種されるだろう。イランでは、ギーラーン北部州の沼沢地に見つけられた100羽以上の死んだ白鳥のテストでH5N1の存在が発見された。この勃発にもかかわらず、イラン獣医主任官、ホセイン・ハッサニは、人間がこの病気に罹る「心配はない」と言った。

Author:事務局 : 2006年02月20日 11:27