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2006年03月22日

■10億人の貧しい人達には今も安全な水がない

メキシコシティで始まった「世界水フォーラム」は、豊かな国や大企業の為にギアが入れられていて利潤追求の民営化を促進している、と、草の根市民の抵抗が強くなっている。公営を排除して国際企業が水道事業を強行した地域では、高過ぎる水道料金や僻地無視が指摘されている。

10億人の貧しい人達には安全な水がなく、水道私企業化に関わった会社はうんざり
2006年3月17日 ロイター
メキシコシティ:10年前には、多くの貧しい国は、私企業の現金が安全な水を世界の10億人にもたらす事を望んでいた、しかし現在は関連企業の興味は干あがりつつある。多くの会社は、1990年代におよそ250億ドルを開発途上国の給水と衛生に投入したがその後、ボリヴィアからインドネシアに及ぶ地域から撤退するか、あるいは、その存在を減らしてきた。

メキシコシティで3月16日に始まった「世界水フォーラム」で代表達は、安全な飲み水がない人の数を2015年までに半減させる国連の目的を達成するために、新しい投資とアイデアが必要であると述べた。この会合を組織している団体のシニアメンバーであるダニエル・ジマーは、この目的を達成するのに私的ビジネスに依存する事はますます困難になってきている、と、述べた。この目的は国連ミレニアム開発ゴール、またはMDGと呼ばれている。彼はこう言った。「私企業の金が国連ミレニアム開発ゴールの達成を実際に大きく助けるという1990年代の私達の希望は、現実感がないものに見えてきました。それは公共事業への私企業の参加への反対があるからです。私達は新しい参加体制を創り出す必要があるのです。私達が強い水道の公共サービスができるようになった時、はじめてその時私企業セクターと強い協力関係を持つことができるだろう」

メキシコ市民の抗議□
警備の警察の数が、この国際水会議に反対するため首都の独立天使記念碑に結集した抗議者の群集より多かった。スティーブ・ブルームフィールド、英国労働組合代表は、「私達はこの水のフォーラムが民間企業部門によってハイジャックされてしまっていると思っています、それを取り戻す為に私達がここにいると思います」と言った。抗議者の多くは、反グローバリゼーションの抗議者ではなく、地元の水問題についてデモをしている色鮮やかな衣服を着けた先住のメキシコ人達であった。数千の動乱制圧機動隊が忙しいペリフェリコ環状道路レインで監視体制をとっていた。他の幹線道路は閉鎖された。

世界水フォーラムの批判者達はこう述べている:世界水フォーラムは豊かな国や大企業の為にギアが入れられていて、開発途上国を除外して、民営化を促進しているようだ。世界水フォーラムを支配している集団は、政府の要員、世界銀行や科学者や業界のような国際組織からきたメンバーによって構成されている。水道供給サーヴィスが利潤を挙げる活動になっている事に民衆の抗議が増大している、と、カナダの活動家、モウド・バーロウ、が述べている。彼女は水の私企業化を批判する本を書いている。「大企業が浴びた大衆の抵抗の種類に驚いて、彼等は立ち止まって考えさせられている」と、彼女はいった。

フランスの企業、「スエズ」、は、ボリヴィアの数十万人の人々に真水と下水システムを提供する期待に応える事ができなかった、と、バーロウは述べた。2003年の水道料金に反対するエルアルト町での抗議によって、政府はスエズ社との契約を放棄する事を余儀なくされた。このフランスの会社は、ラテンアメリカで実行された民営化は、崩壊しかけていた水道供給システムを救うのを助力していたと述べた。

ロリック・フォション、「世界水協議会」の会長、は、こう述べている:援助機関とビジネスは水プロジェクトに関して十分なお金を費やさなかった。今日では公的援助の僅か5パーセントしか水に割り当てられていない。それは慈善活動である。今日では諸投資の僅か5パーセントしか水に向けられていない。これは重大な経済的なエラーである。

Author:事務局 : 2006年03月22日 16:46