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2006年03月17日

■サンフランシスコ市が犬の糞を燃料に転化するプログラムを始める

排泄物利用技術が広がりつつある

サンフランシスコ市には24万匹の犬と猫が住んでいる。
動物の排泄物は「メタン・ダイジェスター/メタン消化装置」に入れられメタンガスを作る。
サンフランシスコ市民はゴミの60%以上をリサイクルしている。そのゴミの約4%は動物の排泄物である。

サンフランシスコ市が犬に目を向ける
サンフランシスコは汚物がある所には、ガスがあると悟った。この犬を愛している都市は、1年ごとにイヌの人口が出す排泄物の6500トンをエネルギーに変換する事を決定した。次の数ヶ月間で、サンフランシスコ市のゴミを収集する「Norcal Waste」 社はバイオデグレイダブル/土に還元できる収集用袋とカートを使い、人が多く集まる犬の公園で糞を集めるパイロット・プログラムを開始させる。

この排泄物は、「メタン・ダイジェスター/メタン消化装置」に入れられる。これはメタンガスを作るためにバクテリアが排泄物を食べるタンクである。次にこのガスはストーブ、ヒーター、タービン、天然ガス利用施設、に直接パイプで輸送される。それは、また、発電するために使用できる。サンフランシスコはこのプロジェクトに理想的な適応性がある。この市の住人のゴミの約4%は動物の排泄物で、その量は使い捨ておしめと同じくらいである。この市にはまた24万匹の犬と猫が住んでいる。サンフランシスコ市民はそのゴミの60%以上をリサイクルしている。

20年前このメタン転化テクノロジーが到来して以来、ヨーロッパでは600以上の農場を拠点にしたメタン・ダイジェスターがあちこちに設置された。米国では、この機械は全土で酪農場、養鶏場、養豚場でますます人気が出て利用されている。しかし、「Norcal Waste」社は、ペットの排泄物をエネルギーに変換するためにダイジェスターを利用した最初のアメリカの会社であると考えられている。エキスパート達は、このメタン消化装置がポピュラーになるにはもっと経済的に魅力的にならなければならないと考えている。ゴミ埋立て用スペースは相対的に安く、天然ガスと電気はまだかなり安い。

Author:事務局 : 2006年03月17日 09:32