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2006年04月11日

■野菜と果実のDilution Effect/希釈効果の調査が発表される

果実と野菜の主要な13栄養分中6の栄養素が衰退している。
高生産高で栽培される農作物は過去数十年の農作物と比較して、たんぱく質、カルシウム、ビタミンC、リン、鉄、リボフラビンが38パーセント減少してしまっている。

果実と野菜は昔とは違ってしまった、と、新研究データが伝えている

オースティン、テキサス大学の生化学者、ドナルド・ディビスの研究によると、果実と野菜に発見される13の主要な栄養分の中で、6の栄養素が大幅に衰退してしまっている。ドナルド・ディビスは、米国農務省からのデータを用いて、以下の結論をだした:最近栽培されている農作物は、過去数十年の農作物と比較して、たんぱく質、カルシウム、ビタミンC、リン、鉄、リボフラビンが38パーセントまでに減少してしまっている。

何がこの否定的な傾向の原因なのか?デイビスはこう述べている:他の競合するどの産業と同じように、利益を追求する農民の試みが、生産を増大させるために新しいテクニックを用いるようになった。早められて育てられる果実は、栄養分を発展させる必要な時間を与えられていない。

デイビス氏はこう言った:「農民は、栄養分の量ではなく、作物の重量によって金を支払われている」彼はこれを「dilution effect・希釈効果」と呼んでいる:合衆国で栽培される果実と野菜がずっと大きくなり、多量になっていくにつれて、少なくなっていくビタミンとミネラルしか提供できなくなっている。彼はこう説明する:「それは簡単な逆転関係である:生産高がより高くなるにつれて、栄養分はより低くなっていく。ゆっくり育っていく作物は太陽と土から栄養分を吸収するのにずっと多くの時間がかかるのでこれが起きているのです。多くの農業専門学者達はこの事を知らない、また一般大衆もこの事を知らないのです」

小麦も栄養成分検査をされる

「公共利益科学センター」の科学者、ジェフ・クローニンは、こう述べている:科学者達と米国農務省・USDAは、農業の実際の行為を看過している。収穫量を改善するためだけに他の事を犠牲にして、植物を栽培する事がこの問題を引き起こしているようである。当然土壌の主要な力を無視して、また作物を「適切に回転させる」のも止めてしまっている」

この調査をしたドナルド・ディビス氏は農産物の栄養分レベルが減少しているのを不満にしているが、まだ多くの果実と野菜を食べるように人々には勧めている。

ドナルド・ディビス氏はこう述べている:「たとえ栄養分の量が減少していても、果実と野菜は保護力がある栄養分が最も豊かなソースである。白化小麦粉、砂糖、脂肪分が多い食物のような、高精製された食物を食べるよりもずっとよいものである」デイビス氏は現在14種類の小麦の希釈効果も研究している。彼の発見事項はすでに、もう一度同じ事を証明している。小麦の生産高が大きくなっていくにつれて、その栄養分が低下していっている。

Author:事務局 : 2006年04月11日 14:51