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2006年04月11日

■英国鳥インフルエンザ続報:英国の準備と対応策

スコットランドの白鳥に発見された感染菌はH5N1で、ドイツでの感染菌株に類似している事が確認される。
畜産疫病大被害経験国である英国の準備と対応策を見る。

英国の鳥インフルエンザ白鳥感染はドイツの菌株に類似している

野鳥の危険区域内の鳥飼育業者は屋内で鳥を飼わなければならない、だがもしそれが可能でないならば、飼育鳥を野鳥から遠ざけることを確保しなければならない。6マイル以内(10km)の監視ゾーンでは鳥の輸送は拘束される。1.8マイル(3km)保護ゾーン内の家禽は屋内で飼われなければならず、またテストされなければならない。

H5N1鳥インフルエンザに罹病してスコットランドで発見された白鳥は、ドイツで100羽以上の鳥を感染させたのと同様な菌株を持っていた、と、スコットランドの主任獣医、チャールズ・ミルンが述べた。彼はこう言った:ファイフのセラーダイクで発見された死んだ白鳥のテストは、その感染が2月にルーゲン島で発見された菌株に近かいことをテストで示した。

しかし彼はどのようにその白鳥が感染されたかは考えだせないと言った。7日に実施された英国全土の検査で報告された約2500羽の死んだ鳥には疑われている鳥インフルエンザ発症は識別されなかった。ミルン氏はこう言った:「セラーダイクで見つかった白鳥がそのウイルスに感染しているのが確認されて以来、「莫大な数」の死んだ鳥の報告が全国ヘルプラインによせられた。セラーダイク周辺で宣告された965平方マイルの野鳥リスクエリア内で「数十」の鳥の死骸が収集された。これは規定通りの監視であり、これらにはこの病気の発症の疑惑はない」

鳥インフルエンザ試験を実施できるスコットランドの8つの研究所は週末は開所したままで、イースター休日にも開いたままでいるだろう。H5N1ウイルスは人から人へ容易には移らないが、従って、現在大規模な脅威を人間には提出しない。しかし、専門家達は、もしこのウイルスが変異する事ができれば、この能力を得ることができるだろう、と、心配している。彼らはこう言う。それは新しいフォームになれば広域感染インフルエンザを引き起こすことができ、数百万の人命を潜在的に危険にさらすだろう。

この鳥インフルエンザが人間の広域悪疫パンデミックになった時に対応する政府計画の詳細が、主任医務官、サー・リーアム・ドナルドソンによって書かれて、学校担当大臣ジャック・スミスに手紙で送られたが、それが漏洩して、サンデイ・タイムズ紙に掲載された。セラーダイクでの発症例が、これまでに、英国で鳥インフルエンザに感染しているのを発見された唯一の鳥である。BBCラジオ4「トゥデイ」のプログラムで、スコットランドで発見されたウイルスは、北東ドイツ沖のルーゲン島の勃発で発見されたのとほぼ正確にマッチしていると、伝えられえた。

鳥インフルエンザの事実ファイル

鳥インフルエンザウイルスは16のHサブタイプと9のNサブタイプを持っている。このウイルスの4タイプは人を感染させる事が知られている:即ちH5N1、H7N3、H7N7、およびH9N2、である。H5N1を除いて、ほとんどは軽い症状を引き起こす。H5N1は、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、トルコ、ベトナムで100人以上の死を引き起こしている。世界保健機関はすべてのH5とH7菌株は深刻であると述べている。だが、それらが変異する能力は、それらの存在が「いつも懸念の原因」である事を意味している

英国の鳥インフルエンザへの準備体制
差し迫った脅威は何であるか

政府主任医務官ミルン氏はこう言った:「私達が今言えることは、このウイルスはたいへん類似している。どのようにその白鳥がそのウイルスを取ったかを言うことは解らない。私達には、何が起きたのかの科学的な証拠がない、また関連する証拠がない。その鳥がどこから来たのかの結論をだせない。どのようにその鳥が感染したかを提案するのは純粋な憶測になる」

感染地域周辺の6マイル(10km)監視ゾーン、および1.8マイル(3km)保護ゾーンは、白鳥が発見された日から30日間続けられる。

ミルン氏はさらに言った。家禽が飼われている保護ゾーンにある6つの敷地の鳥からテストするためにサンプルが取られた。検査がまた、監視ゾーンの鳥の群れに対し実行された。他方パトロール班が、小規模の登録外の敷地をチェックしている。スコットランド行政部地域オペレイション・ディレクター、ポール・ネイソンは、追加の70人のスタッフが監視と保護ゾーンで召集されたと言った。行政部は965平方マイル(2500km)の野鳥リスクエリアを宣言した、それはファイフからアバディーンシャに及び、175の登録された鳥飼育施設を含み、310万羽の鳥を含んでいる。

26万羽の鳥を収容している48施設は放し飼いである。この地域では、捕獲された鳥は可能な場合は屋内に入れなければならない。[永久注:英国では野鳥を捕獲して食べる食文化がある、また専門のレストランもある] または少なくとも野鳥との接触を最小化する為隔離されなければならない。家禽や他の捕獲鳥を寄せ集めることは禁止されている。400羽の白鳥を含み、2月当初から、英国では1100羽以上の鳥がテストされている。もし死んだ白鳥、ガチョウ、アヒルを見つけた場合、または、同じ場所で3羽以上の庭園の鳥が見つかったら、環境省に通告しなければならない

Author:事務局 : 2006年04月11日 14:39