« ■人工甘味料アスパルテーム(aspartame)の発癌性についての論争 | メイン | ■バナナ品種の生き残りの危機 »

2006年05月16日

■学校に行けずに働く子供達の実情(パキスタン)

パキスタンの北部パンジャブ州ラワルピンディ市で学校に行けずに働く子供達の実情

ラワルビンジにある子供労働者のひどい情景□
RAWALPINDI発5月12日:ラワルビンジ市の労働市場で子供達が自分で生き残るため、また自分の家族の収入を補うために働いている、その子供達を見るのは心が痛む風景である。これらの子供達は、教育の機会を奪われて、彼等の全生涯をみじめな条件で暮らし、貧乏と暗黒の鎖が決して壊れることがない。この市場で働いている子供の数を確かめる確実な方法はないけれども、子供達は、カーペットを織ること、靴の製作、大工職、レストラン、ワークショップ、市街地労働、乞食、物売り、くず拾い、のような事に携わっている。これら非公式なセクターでは、子供の権利を保護している労働法や法律は何もできていない。

子供によってされる仕事の種類はほとんど無制限で、多くの職業、普通おとなの仕事と思われるもの、が、子供を引き込んでいる。子供が一番やらされている仕事は、再利用されるゴミをあさることである。この仕事をする子供は、ごみあさりの収穫を入れる大きい袋をもっているのでそれとすぐ分かる。子供達の仕事は、朝早くから夕方まで続き、紙、厚紙、ガラス、瓶、骨、パン、金属、ワイヤ、その他の物を集めて回る。子供達はそれらをゴミ・ガラクタのディーラーに売る。これらの自営の子供達は、自分達がさらされている危険にはまったく気がつかずに仕事を続けている。子供達はひどい道路を長く歩き、どのような保護する手段もなく、あらゆる種類の鋭いまた危険な物質を含んでいるごみ箱に手を突っ込んであさっていく。

多くの子供達は、最後は自動車の修理・作業場で働くことになっていく。子供労働者は、これらの作業場に引かれていくが、それはそこが家に近い事と、有益な技術を取得する可能性があるからである。そこでは彼等は、一日の仕事に先だって準備することをさせられる。子供達は床の掃除をして、作業場と道具を整え、朝の第一の仕事である飲み水を汲んでくる。子供達はこれらの作業場でいくつかの危険に直面している。ガソリンと灯油が常に子供を取り囲んでいて、彼等は汚れた手を洗うのにこれらの液体を使う事さえある。これらの液体は皮膚に悪いだけではなく、何度も吸っていれば目と肺を損うリスクも冒している。

10歳になるハミード君は、ごみの山で生計をたてているが、非常に家族が貧しくて、学校に行く余裕がないと取材している「Dawn」紙に述べた。彼はこう言った:彼の父は病気で、家族を養う一日40か50Rsを稼ぐことができない。ハミードは、2時間かけてマドレッサの町に行き、その一日を仕事で忙しく働く、と、言った。彼はとっても学校に行きたかったが、彼の家族の状況はそれを許なかった。

NGOに関連しているアサド氏は、年少労働を批判してこう述べている:大きな社会的、政治的、経済的な力が、一緒になって子供を看過して子供を労働の場に押しやっている。子供の労働は、欠陥がある経済モデルの結果であり、少数にだけ焦点があわされていて、残りの多くは無視されたままである。すべての子供に自分を十分に発育させる機会を提供するのが国家の義務であり、子供が社会の発展に役割を果たすことができるようにならなければならない。

DAWN Group of Newspapers, 2006

Author:事務局 : 2006年05月16日 15:53