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2006年05月22日

■バナナ品種の生き残りの危機

世界で売られているすべてのバナナは、「キャベンディッシュ」というインドの単一品種から出たものである。そのバナナが「黒シガトカ菌」(The black sigatoka fungus)の悪疫によって絶滅の脅威にさらされている。また「国連食糧農業機関」は、インドの森林が破壊されているので、野生バナナ品種も急速になくなっていて、さらに多くの農民の伝統的な品種も消えかかっている、と警告を出している

バナナが絶滅するかもしれない

ロンドン発:バナナのない未来を想像して欲しい。世界で最も人気がる果実であり、また4番目に重要とされる作物は、その「遺伝子ベース」として大きな困難に直面している。野生のバナナとインドで栽培されている伝統的な品種が、崩壊している、と、科学者達が警告を発している。売買されているすべてのバナナは、単一の品種、キャベンディッシュ、から派生したものである。そのキャベンディッシュの遺伝的なルーツはインドにある。キャベンディッシュ作種は、黒シガトカ菌(the black sigatoka fungus)によって引き起こされる疫病によって脅威にさらされている、と、科学誌の「New Scientist」がその最新号で報告している

その科学誌のリポートはこう述べている:その品種生き残りの主な希望は、その菌に抵抗力がある新しいハイブリッドを開発することにある。だけれども、これは、困難な時間がかかる仕事である。なぜなら、種なしの現代の果実は「カッティング」されたものから育てられなければならないからである。「国連食糧農業機関」は、インドの森林が破壊されているので、野生のバナナ種が急速になくなっている、と警告している。さらに多くの伝統的な農民の品種もまた消えかかっている。

「黒シガトカ菌」に耐性がある遺伝子を含んでいる1つの品種は、コルタカ・Kolkataの植物園に単一植物として、生き残っている、と、ローマに本部がある「国連食糧農業機関」の植物学者、ネバンビ・ルタラディオ、は、述べた。事実、キャベンディッシュ品種を救うことができる遺伝子の多くは、すでに無くなってしまっているかもしれないし、繁殖機能がないものである。そして今やバナナの「遺伝子プール」を救うにはグローバルな努力がいるだろう。

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Author:事務局 : 2006年05月22日 14:42

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