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2006年05月29日

■インドネシアの鳥インフルエンザ続報:人間から人間の連鎖感染

鳥インフルエンザが「死の新しい歩み」を始めたようだ

家族6人が次々死亡してが起きた
だがウイルスには変異が確認されていない

鳥インフルエンザはインドネシアで「死の新しい歩み」を始めたようである□
科学者達はこう述べている:家族間での最低で7人のメンバーの明白な感染の広がりは、このウイルスがより効率的になったのを示しているようだ

鳥インフルエンザで死んだインドネシアの家族6人はお互いにこのウイルスに感染したもので、その7人目にあたる家族はその前に鳥から明らかに感染したようである。これで、このウイルスが人間間で広がることがより有能になっている可能性がでてきた。世界保健機関の役員は、この家族のメンバーが互いに密接な接触を通して罹病した事を強調していて、このウイルスが、パンデミックの迅速な広がりを引き起こす能力を持っているという証拠はないと、述べている。

しかし、WHOスポークスウーマン、マリア・チェン、は、こう述べている:北スマトラのKubu Sembelang村でのこの集団死は、役人達を不安にしている。それが人間感染の連鎖になっているからだ。ひとりの人が、2番目の人間に感染を起こし、その人がまた3番目に独立してそれを感染させた。以前の発症例では、このウイルスが単一の人から人の感染があっただけで、3人目が感染する前に連鎖が止まっていた。鳥インフルエンザが1997年に勃発して以来、インドネシアの死は人間のケース中で最大のクラスタ・集合である。クリスチャン・ザンドロック博士、伝染病・肺炎危機治療専門家、は、こう述べている:「これは確かに、警鐘を鳴らすものである。感染連鎖はこのウイルスが以前に考えられたより人体でより厳しいものである事を提示している」

これまでに、H5N1として知られているこの鳥インフルエンザ菌株は、218人の人々を感染させ、124人を殺している。これらのケースのほとんどは人々と鳥との間の密接な接触に起因していた。チェンはこう述べている;病気になったインドネシアの家族の最初のメンバーは、37歳の女性で、家禽がいる市場で働く間にたぶん感染したものである。この女性は、4月末に罹病して、5月4日に死亡した。官吏達は彼女が、鳥インフルエンザで死んだと信じている。だがそのテストサンプルが取られなかったので、それは確認されなかった。この女性の最初の徴候の2週間以内に、彼女を世話した6人の家族が病気になった。7人目の親族が彼等が罹病した1週間後に病気になった。彼等全員がテストでH5N1陽性と判明した。この感染した家族で1人だけが生き残っている。

この感染の驚くべき時間経過は、このウイルスがこの女性から人間連鎖で家族に感染し、さらに別の家族に感染した事を、示している。チェンは、調査ではH5N1がその地区の動物に発見されていない、と、述べている。従って、ありそうな説明は人から人の伝染である。WHOの役員はこう報告している:この家族に発見されたウイルスの遺伝子配列は他の知られているバージョンと意義ある違いを示していない。

ロバート・ウエブスター、テネシー州メンフィスの聖ジュード小児科研究病院ウイルス学者、は、こう述べている:「変異が無い事はこの連鎖感染の原因がそのウイルスではなく、家族のメンバー自身である事を示唆している。これは何か特に発病しやすい敏感なグループの人々であるのかもしれない。しかしより決定的なテストが実施されるまで、確かに知る方法はない。私達はみんな注視している。すべての人がその ウイルスが変異したかどうかを知ろうとしているのです。目下の兆候は、「No」である」

Author:事務局 : 2006年05月29日 15:06