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2006年06月28日

■インドでねずみ「人口増大」の暴発があり飢餓と社会不安の恐れが出ている 2006.6.14

ねずみの大膨張で数百万人に飢餓の恐れが出る。

2006年6月12日 Rahul Bedi報告:ニューデリー発:

インドの軍隊はインド北東の州の暴動を制圧するのによく使われるが、現在は別の敵と戦っている。その敵は珍しい竹の花を食べて増えている膨大な数のねずみである。兵士達は、ミゾラム州で作物を破滅させ、膨大な量の穀物を食い荒らしている数百万匹のねずみと戦っている。その被害地はトリプラ、マニプル、メガラヤ州、アッサムの地区で、バングラデシュとビルマ、に隣接している。このねずみ人口の暴発は、深い森林地と未開発地域での食糧不足と病気勃発の恐怖を発生させている。ねずみ人口の増加は、およそ50年ごとに起こる北東地方全体にわたる竹の開花が理由だとされている。それが最後に起きたのはミゾラームで1958年の事である。

軍隊の士官は、兵士達はねずみを狩っているだけではなく、害虫と齧歯類のコントロールに関して村民を教育している、と、述べた。彼等は、芳香がつよいスパイス、ショウガやウコンなど、を育てるコミュニティ農場を設定させた。それは、マニプルで大繁殖したChurachandpur地区の「ねずみ戦争」に従事した軍隊役員によると、齧歯類を近づけないようにすると言う事である。農民達はねずみ取りと毒薬を提供されている。インド政府は、ねずみの人口がどうにもならないレベルに達する前に竹を収穫しようとしている。Churachandpur大学の「TonsingVunglallian」教授は、「ねずみは大問題であり、有効に対処されないと、経済危機を引き起こすだろう」と述べている。

ねずみの増大で1958年に起こった飢饉は、約15000人の生命を奪い、約20年間続いた土着のミゾ人と政府間のゲリラ戦を引き起こした。エコロジカルな災害から出現したミゾ国民飢餓戦線は、反乱するミゾ国民戦線になった。それは結局1986年に連邦政府当局と和平合意にサインした。竹の専門家M.P.ランジャン.博士によると、竹の花は、ねずみが好物にしているたんぱく質豊かな種子をつけて、ねずみの人口爆発を引き起こす、と言う。齧歯類は、竹の種子を食い尽くすと、穀物の蓄えを食べるために散開していく。

ランジャン氏はこう言った:「1958年の飢饉は大変破滅的であったが、今回もそのような災害が予期されているものである」英国人は、最初インドの北東地域で開花する竹の現象と、さらにそのエコロジーへの破壊的なインパクトに気づいた。英国は1862年に最初の飢餓を記録した。そして二番目はその19年後で、その時は約15000人のミゾ人が死んだ。1911年から1912年の飢饉はまた同様な出来事で起こされて、同様な結果が続いた。

Author:事務局 : 2006年06月28日 15:32