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2006年06月08日

■中国河川の深刻な汚染状況

中国最長の河揚子江は汚染でその水に発癌性が危惧されている
揚子江は中国全廃水の40パーセント以上を吸収して、その80パーセントは未処理の排水である。
また3億人の国民は飲用水にアクセスができていない。

中国の最大河川、揚子江は汚染で「癌発生」がある水になっている
BEIJING(ロイター)-中国最長の河は、汚染で発癌性を持つようになり、急速に死に掛かっていて、その沿岸の186の都市に飲用水の供給に脅威が起きている、と、国家のメディアが、30日に述べた。中国の環境エキスパート達は、悪化していく汚染が揚子江を5年以内に殺してしまう事を恐れている、と、新華社通信が告げて、緊急の浄化措置を、要求している。新華社通信は中国地質大学のユアン・アイグオ教授を以下のように引用した:「多くの官吏達は、揚子江の汚染は何でもないと思っている。しかし、汚染は実際に非常に深刻である。エキスパート達は、揚子江を『発癌性がある』と考えている」産業廃棄物、下水、農業による汚染、船舶からの排水、が揚子江汚染の原因であると、専門家達はのべている。揚子江は、ナイル河とアマゾン河の次に、世界3番目の長い河で、西チンハイとチベットの奥地から発祥して、重慶、武漢、南京を含む186の都市を通過して、上海で海に注いでいる。

揚子江は、中国の廃水の40パーセント以上を吸収して、その80パーセントは未処理の排水である、と、東中国通常大学のルー・ジアンジアン、と、述べている。新華通信社は、彼の発言をこう引用している:「揚子江が上海の飲用水の唯一のソースであるので、上海が清浄な水を得るのは大きな難問になっている」中国は厳しい水の危機に直面している。3億人の人々は飲用水にアクセスできていない。政府は、黄河、Huaihe河、揚子江のような主要な水路を清浄にするため大きな経費をかけている。しかし、それらの浄化キャンペーンは散発的な地域強制のため限界的な進捗しか見られていない。有毒物質の河川への流出は普通で、最近の最悪事態は、北東部のスンガリ川で起きて、ハルビンの水道が数日間閉鎖された。

揚子江は、その沿岸に沿った都市の緊急の不安にも拘らず、黄河とともに、中国の野心的な南北水迂回計画に充てられている--これは南部の水路から水を汲み上げ、乾燥した北部に水を送る計画である。しかし、環境保護活動家達は以下の不安を持っている:地方自治体と産業が汚染削減に真剣になる事を始めなければ、北に送られるほとんどの水は飲むのに適さない。新華社通信社は昨年5月にこう伝えている:黄河、中国2番目に長い河、また古代中国文明の揺籃、はそのほとんどが汚染されていて、飲むこともまた泳ぐことも、安全ではない。

Author:事務局 : 2006年06月08日 09:53