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2006年08月23日

■マレーシアで手足口病勃発が拡大し子供の犠牲者が増えている

手足口病(HFMD)が2006年早期に勃発して以来、発症数は13800に達している。
これまでにこの病気で13人の子供が死亡し、7人がエンテロウイルス71(EV71)で陽性と判明している。

手足口病は、感染した人からの鼻汁、唾液、排泄物、発疹患部の液体に直接接触する事で、人から人へ伝染させられる。子供はこの病気に最も感染しやすく、大人は感染していても何も病候も示さずにウイルスを伝播することができる。

-マレーシア:サラワク州の手足口病患者数が13800に達する-

東マレーシアのサラワク州は、この過去24時間で手足口病気(HFMD)の23人の新しい発病を検出したと、政府役員が、2006年8月20日に述べた。日曜日現地時間(0200世界標準時)で報告された新しい発病の内、10人の子供が入院したと、州副大臣ジョージ・チェン、は、述べた。これらの子供の内6人はミリ病院へ、2人はビントゥルの病院へ、残りはシブとリンバンの病院へ入院させられた、と、州災害リリーフ管理委員会会長でもあるチェン氏は述べた。

この最新の患者数は、今年[2006年]早期にこの疫病が勃発して以来、13 800に達していると、チェン氏は 州首都のクチンでの記者会見で述べた。クチン州全体では、シブは、3025人の発病で最高の数を記録し、ミリの2872人、クチンの2125人、ビントゥルの1761人、サリケイの946人が続いている。これまでに、この病気で、13人の子供が死亡し、7人がエンテロウイルス71(EV71)で陽性と判明した。

この手足口病、HFMD、は、感染した人からの鼻汁、唾液、排泄物、発疹患部の液体に直接接触する事で、人から人へ伝染させられる。子供はこの病気により感染しやすい、他方大人は、感染のどのような徴候も示さずに、ウイルスを運ぶことができる、と、地域の健康当局が述べている。

-ProMEDからのコメント

ポディン研究班によれば、1997年以来、サラワク州は、1997年、2000年、2003年に、「人エンテロウイルス71」感染の3つの主要な勃発を経験している。これらの勃発で流通していた圧倒的な菌株は、genogroup Bからのものであったが、個別の勃発で分離された菌株はお互い遺伝子的には別のものであった。人エンテロウイルス71勃発は、3年毎に1つの周期的なパターンで起きてきた。だが人のエンテロウイルス71と一緒にコクサッキーウイルスA16が出ている。現在の勃発が沈静する時には、2年間の休止期間が起きるだろうと予期されている。

Author:事務局 : 2006年08月23日 13:26