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2006年09月06日

■「ストックホルム世界水週間」報告:世界水不足への解決策は多くある

このリポートは、低経費テクノロジーの重要性、また、都市廃水を生産的資源へ転換する重要性も述べている。
この研究報告を主導した「国際水管理研究所」のデイビッド・モウルデンは、環境をさらに破滅させる解決策をとらないよう警告している。

世界水問題のエキスパート700人以上が5年間かけて調査した水問題のアセスメントを発表した。この研究リポートは、過去50年間に採用された様々な水の管理戦略のインパクトを査定し、水不足を緩和させる方法を推奨している。農業は、飲水、調理、入浴のような家庭で必要な水の70倍以上の水を使用している。しかし、今後の水の可能な解決策は、農業が、現在予期される使用量の半分だけを使って、さらなる23億人に食をあたえるようにする事である。

研究発表:グローバルな水不足への解決策は十分にある-

SINGAPORE発:スウェーデンのストックホルムで開催されている「世界水週間」で発表された新しい研究が、過去50年間でグローバルに採用された様々な水管理戦略のインパクトを検討して、水不足を緩和させる方法を提唱している。水不足はグローバルな人口の三分の一に影響を与えているけれども、この問題の解決策が不足しているのではない、と、重要な新しいグローバルなリポートは述べている。このレポートは、水の供給を持続可能にするために根本的な行動を取ることを各国政府の政策立案者に勧めている。スウェーデンのストックホルムで、8月21日、「世界水週間」で発表された、「農業に於ける水管理の包括的なアセスメント」こう述べている:世界人口の4分の1は水が自然に欠乏している所に住んでいて、さらに水が過剰に使用されている。この事が、地下水の水位を降下させ、川を枯渇させている。このリポートは、そのような水が欠乏している地域では、新しい水の資源はないという自覚を持つ事を求めている。特にアジアと北アフリカではこの自覚が必要である。

地球上のさらに10億人は、サブサハラ砂漠アフリカなどのような地域に住んでいて、水は入手可能であるが、経済力が欠乏している。そこでは水が、誤った管理法や、投資不足のため不適切に、給水されている。この水会議で発表されたリポートは、もっと多くの水を蓄えることが、これらの地域での主要な優先事項になっていく、と、告げている。約700人の水のエキスパート達が5年の期間に及んでこの水問題の査定を作り出した。これ等の研究者のリポートは、過去50年間に採用された様々な水の管理戦略のインパクトを検討して、水不足を緩和させる方法を推奨している。

その研究報告はこう述べている:農業は、飲み水、調理、入浴のような家庭で必要な水より70倍以上の水を使用している。しかし、水の解決策が存在するのは、農業が、現在予期される使用量の半分だけを使って、さらなる23億人に食をあたえるようにする事である。アフリカのサバンナ地帯は、農業は多様な降雨に依存しているのだが、制限された水の供給をよりよく利用する最大の可能性を持っている地域として、取り上げられている。このリポートは、低経費テクノロジー、例えば足踏みポンプ、の重要性を強調している。それらの技術は貧しい農民が水資源へのアクセスを増大させる事ができるからだ。

水は、また、よりよい潅漑法を通じて、またより高い生産性がある作物を開発する努力を通じて、もっと効率的に利用することができる。このリポートはこう述べている:都市の廃水は、もしその使用に結び付けられている健康へのリスクが対処されれば、生産的な資源になりうる。この研究報告を主導した「国際水管理研究所」のデイビッド・モウルデンは、「キートレードオフ」は環境に対してである、と、言った。彼は、環境をさらに破滅させる解決策をとらないように、警告している。例えば、さらに多くのダムを建設する事、さらに多くの水を農業に転換する事、また降雨栽培作物のためさらに多くの場所を伐採裸地にする事をやめるように警告している。

Author:事務局 : 2006年09月06日 12:08