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2006年09月11日

■日本脳炎感染状況続報

台湾の日本脳炎発症数が2006年9月2日時点で188人報告されている。

《参照》 ※2006.9.4■ネパールで日本脳炎の疫病が勃発している※

ほとんどの日本脳炎ウイルス感染は不顕性であるが、感染者が脳炎と死に進んでいく事がある。生き残る人々にも神経障害の後遺症が出る事がある。このウイルスは鳥によって保持されていて、「Culex」蚊によって感染させられる。ブタはウイルスを拡大させるホストとして働く事がある。治療には2つの日本脳炎ウイルスワクチンが入手可能で、一つは中国の製品(SA 14-14-2)であり、もう一つは日本の製品(Biken)である。

台湾での通告すべき病気監視システムに基づき、35回疫学週間(2006年8月27日から9月2日)中に、7件の日本脳炎(JE)発症が台湾で報告された。9月2日の時点では、今年は全国で日本脳炎(JE)の188人の患者が報告されていて、これ等の内、20の発症は確認されたものである。これまで今年(2006)は、2人の日本脳炎での死者が報告されている。日本脳炎の累積確認ケース数は、昨年の同じ期間に比べて39パーセント減少している(2005年では33のケース)。今年の発症数では、1つのケースは外国から来たものとして確認されて、19が国内のケースであるとして分類された。外国から感染されたケースの起源はベトナムからであった。

ProMEDによる解説

台湾は、南アジアから始まり、東南アジア、東アジア、そしてオーストラリアの北端部に至って広がる広域地理日本脳炎地帯内に、入っている。日本脳炎はアジアに於けるウイルスによる脳炎の主要な原因になっていて、毎年3万から5万のケースが報告されている。このウイルスは「flavivirus族」のメンバーであり、セントルイス脳炎と西ナイル・ウィルスと密接に関連している。

ほとんどの日本脳炎ウイルス感染は不顕性であるけれども、それらの感染者が脳炎と死に進んでいく事がある。そして生き残る人々にも神経障害の後遺症が出る事がありうる。このウイルスは鳥によって維持されていて、「Culex」蚊によって伝染させられる。ブタはウイルスを拡大させるホストとして働く場合がある。2つの日本脳炎ウイルスワクチンが入手可能である。一つは、中国で製造された弱められた製品(SA 14-14-2)があり、もう一つは日本からの不活性化された製品(Biken)がある。日本脳炎に関する事実一覧シートが米国のCDCら発表されていて以下で見られる。

Author:事務局 : 2006年09月11日 11:00