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2006年09月15日

■米国の消費者が政府に遺伝子操作米を承認しないよう要求している

消費者グループは、遺伝子組替米は米国農務省によって承認されるべきでなく、農民と消費者を適正に保護していないと、主張している。
「食物安全センター」はUSDAに「植物保護法」の下で「植物ペスト」としてこの米を規制すべきだと述べている。「LLRICE 601」として知られているこの遺伝子操作米は、商業米をさらに汚染し、貿易を害し、除草剤耐性雑草を生み出し、化学薬品が米に残留する事を増大させると、述べている。

WASHINGTON(ロイター)□消費者グループが、商業用供給米に発見された論争の的になっている遺伝子組み替え米は米国農務省によって承認されるべきでなく、農民と消費者を適正に保護していない、と、述べている。「食物安全センター」は要請状をUSDAに提出して、「植物保護法」の下で「植物ペスト」としてこの米を規制すべきだと述べている。同センターは、「LLRICE 601」として知られているこの米は、商業用の米をさらに汚染させ、貿易を害し、除草剤耐性雑草を生み出し、米の化学薬品残留を増大させる可能性がある、と述べている。

食品安全センターの弁護士でこの要請状の主筆のミヤコ・サカシタは、こう述べている:USDAが、食品供給が違法汚染された事が発覚した後に、遺伝子操作米に承認を与える事は、危険な先例を作り、バイオテク産業の怠慢を是認する事になり、それによって、同様な汚染の事件が将来もっと起きる事にしてしまう。食品医薬局とUSDAは、8月18日に「バイヤークロップサイエンス」、バイヤーAGの一部、によるテストで、アーカンソーとミズーリ州の米貯蔵所に遺伝子組み替え米を発見した、と、国民に通知した。USDAはこの遺伝子組み替え米には環境と健康にかんする心配はなく、汚染された商品を撤収する、あるいは抹消処分する計画はない、と、述べた。

遺伝子組み替え作物は、商業的に売られる為には、許可申請がUSDAにって検討される前に、メーカー自身によって広くテストされていなければならない。農務省は10月10日までLLRICE 601についての国民からのコメントを集めている。クリスティン・スクデリ、USDA副報道官はこう述べている「このプロセスの目的は、国民のコメントを奨励するためであり、私達は、この製品の最終的な査定に関連する科学に依拠したあらゆる情報を歓迎しています。私達は、最終的な決定をする前にこの過程の間に提出されるすべてのコメントを慎重に検討します」

遺伝子設計米は、「Liberty Link」として知られているたんぱく質を持っている。それによって、この作物が、雑草除去に使用される除草剤散布に耐えることを可能にする。食用と環境に安全だと確認された「Liberty Link」を持つ他の二つのBayer CropScienceの遺伝子組み替え米があるけれども、それらは商業化されてはいない。8月に遺伝子操作米汚染が検出された後に、日本は米国の長粒米の輸入を禁止した。欧州連合は、今週早く未認可の米品種を確認したので、合衆国からの長粒米に非未認可米が混入していないという証明を要求している。

Author:事務局 : 2006年09月15日 14:59