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2006年10月03日

■インドネシア鳥インフルエンザの人間死者が52人になった

インドネシアは他のどの国よりも多い鳥インフルエンザの死者を出している。
政府は全部で17000ある群島のほとんどすべての州に固有な病気である鳥インフルエンザ病と戦うために十分な措置をしていないという批判に直面している。
家禽の抹殺処分はインドネシアでは農民の激しい反対を受けている。また数百万羽の裏庭飼育されている家禽を処置する戦略的な難題がある。

今回インドネシアで52人目の死者が出る前に、世界保健機構(WHO)は、世界全体では、H5N1鳥インフルエンザウイルスに感染確認された251人の内147人が2003年以来死亡していると発表した。

JAKARTA(ロイター)数日間鳥インフルエンザで苦しんでいたインドネシア人が28日に死亡して、この疫病からの全体の死亡者が52人になったと、と、病院関係者が発表した。西ジャバ州首都ダンダンのハッサン・サドキン病院鳥インフルエンザ病棟のハディ・ユースフ医師はこう述べている:「彼は、入院して以来苦しんでいた呼吸器障害で死亡した」と言った。インドネシア政府は、今週早く20歳のこの犠牲者が鳥インフルエンザの患者であることを認めた。

この死亡した男の兄(もしくは弟)は前の日曜日に鳥インフルエンザ徴候で死んでいたけれども、テスト不足のため彼がこの疫病で死んだという絶対的な確認はとれなかった。三人目の血縁にあたる15歳の妹は、現在ハッサン・サディキン病院で治療を受けている。「彼女は熱もなく大丈夫なようである。私達はまだ彼女が鳥インフルエンザウイルスを持っているかどうか調査しているところである。今日第3回目のテストが実施されるだろう」と、ユースフ医師はロイターに電話で述べた。その2回前のテストでは鳥インフルエンザのネガティブな兆候しか見つかっていない。またこの3人の兄弟と妹の親族達のテストも行われている。この家族の一人がこのウイルスを持った鶏を家に持って来たので、この病気が家族にまん延する事になった。

インドネシアは、他のどの国よりも多い鳥インフルエンザの死者を出している。政府は、全部で17000ある群島のほとんどすべての州に固有な病気である鳥インフルエンザ病と戦うために十分な措置をしていないという批判に直面している。タイなどのような他の鳥インフルエンザ感染国と違って、家禽の抹殺処分はインドネシアでは容易ではない。その理由は農民の激しい反対と数百万羽の裏庭飼育されている家禽を処置する戦略的な難題があるからである。農民は補償が低いので抹殺処分に反対している。しかし地区の住民がこの疫病で死亡していく時局の中では、政府は強い態度で抹殺処分が求められている。今月初め鳥インフルエンザの犠牲者がでた家の近くで1350羽以上の鳥が屠殺処分された。28日の死者が出る前に、世界保健機構(WHO)は、世界全体では、2003年以来H5N1鳥インフルエンザウイルスに感染確認された251人の内147人が死亡してきた、と、発表した。

このウイルスは主に鳥に感染するけれども、エキスパート達は、グローバル規模のパンデミックになり数百万人の人々を殺すことができる菌株に変異する事を恐れている。インドネシアの北スマトラ州の鳥インフルエンザで大家族の7人が5月死んだ時にはこの恐怖が高まった。WHOはこう述べている:制限された人から人への感染がスマトラの患者に起きた事は大いにありそうである、だがその感染は持続的になるものではなく、感染した子供を親が世話をしているというような、密接な、続けられた接触間にだけ起きたものだろう。保健大臣Siti Fadillah Supariはこう述べている:人から人への感染拡大は少数の患者に基づいて出せる結論ではない。ただ一人の医師の検査からだけで、人から人への伝染があるとは宣言できない。「最初それには数千の発症ケースが必要である。今のところまではインドネシアの鳥インフルエンザの拡大は家禽から人に感染したものである」と、「"コーラン・テンポ」紙は保健大臣の言を引用している。

Author:事務局 : 2006年10月03日 09:30