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2006年10月04日

■インドで農民の自殺がさらに続いている

2001年以来借金、干ばつ、綿価格下落で悩む8900人以上の農夫が自殺している。
2002年から2003年まで農業省に後援された調査によると、インドの農民が支払う金額と稼ぐ金額のギャップは年16億ドルになっている。
農民達は、年毎一人当たり300ドルの借金の深みにどんどんはまって行っている。11億のインド人口の約60パーセントは農業で生計をたてていて、農業はインドGDPの約4分の1を占めている。

ニューデリー発:インドの内閣は綿栽培地帯での農夫の自殺を止めるため、37億ドルの救援パッケージを決定した。承認された救援パッケージは、潅漑と作物多様化への建て直しと投資への貸付金を供給する。救援の対象は借金と下降する綿価格で苦境にある農民で、自殺していく農民は数千人に上っている。このリリーフパッケージは、自殺した農民の家族への約350万ドルを含んでいる。自殺をしていく農民は、零細農民で、非公式金融業者から借金をしている。彼等は政府救援からの恩恵を受けてはいない。それが問題である。裏金融業者の一部には地元の政治家や実業家が含まれていて、農夫から最高120パーセント年利を要求している。約90パーセントの農夫が私的な金融業者から借金をしている。

インドの4州の増大する農夫が綿価格の急落と増大する借金で絶望して、この5年間で多数自殺をしている。この問題は国家の危機になる。11億のインド人口の約60パーセントは農業で生計をたてていて、農業はインドのGDPの約4分の1を占めている。この救援資金は、西部と南部州の自殺多発地域で3年に及び使用されるだろう。資金の約60パーセントは補助金と贈与金として使われ、残りは貸付金として使われるだろう。

しかしエキスパート達はこう述べている:この巨額救援パッケージは、今年早く発表された初期の8億3500万ドルの救援と同じ欠点を含んでいる。7月に承認されたパッケージは、国有銀行に対し農夫の利子支払破棄が可能になるけれども、私金融業者から借金問題には対処していない。インド政府の役員は今年早くこう述べている: 2001年以来借金、干ばつ、綿価格下落で悩む8900人以上の農夫が自殺した。これにはマハラシュトラ地域の980人の農民の自殺者を含んでいる。2002年から2003年までに農業省に後援された調査によると、インドの農民が支払う金額と稼ぐ金額のギャップは年16億ドルになっている。農民達は、年ごとに一人当たり300ドルの借金の深みにどんどんはまって行っている。

ナクプール発:綿栽培地帯の未曽有の農地危機を訴えているグループによると、この48時間で「Vidarbha」地区においてさらに7人の農夫が自殺した。インドの農夫の苦境を訴えるキャンペーンの先頭に立っている「The Vidarbha Jan Andolan Samiti,」は、こう述べている:九月での自殺者の総数は132人になり、これまでで最高である。7月と8月では、91人と111人の農夫が自殺している。

総理大臣の「マンモハン・シン」は「Vidarbha」地区への2日間の調査訪問を終えて、この地帯で最悪の被害を受けている6の地区に対して「 37501000万ルピー」の特別救援パッケージを7月1日に発表した。しかしそれ以来、300人以上の農夫が自殺で生命を絶っているので、この救援パッケージの有効性と実施状況について重大きな疑いが起きている、と、救援団体「Samiti」の会長 Kihsore Tiwariは述べている。政府役員は、この6区域の8人以上の農民が貸付金を受け取っていると、述べている。しかし、「Samiti」の会長は、農民達は、まだ適正な貸付金を拒否されていて、今育っている作物への殺虫剤を買うのが困難になっている、と主張している。Tiwari氏は、貸付金額はあまりに少なすぎると述べている。

Author:事務局 : 2006年10月04日 17:24