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2006年10月16日

■氷河消失が続いて水危機が数百万の人々に起きる

-この危機は南アメリカとアジアの地域に起きる-

最新の科学調査は、世界中で氷河融解の速度が鋭く速くなっていることを明らかにした。氷河の消失は南アメリカとアジアで、数十年内に数百万人への水の供給を脅かす恐れがある。複数の研究によれば、東ヒマラヤ山脈の雪と氷の表層が1970年代以来約30%縮小してしまっている。北部米国の「氷河国立公園」に以前存在していた150の氷河の内、27しか残っていない。「

「米国環境保護局」はこう述べている:現在最大の氷河も1850年時の三分の一に縮小している。持続する温暖化で2030年までにその残った氷河も完全に溶けていくだろう

-地球温暖化が支配して氷河減少が加速している-

世界の氷河と氷冠は、地球温暖化のため、現在末期的な衰退状況にある、と、科学者達が見出している。この調査は、近年世界中で氷河融解の速度が、以前に安定していた氷河でさえ危険に瀕して、鋭く加速していることを、明らかにした。氷河の消失は、南アメリカとアジアで、数十年内に、数百万人への給水が脅かされる恐れがある、専門家達が警告している。オーストリアのインスブルック大学の氷河学者、ゲオルク・カーザー、は、この調査を主導して、こう述べている: 「氷河は、溶けて、溶け続けて、なくなるまで、溶けていきます。いまより大きくなっていく氷河はありません」

陸基盤の氷の損失は、グローバルな温度上昇の最も明確な信号の1つであり、氷河の状態は気候変化についての討論において鍵をなす議論になっている。昨年、科学誌「NewScientist」は、テレビ植物学者、デイビッド・ベラミー、有名な気候温暖化論の懐疑家、からの手紙を発表した。それは、1980年以来、「世界氷河監視サービス」によって測定された625の氷河の内555が発達していると主張した。彼の主張はすぐに信憑性を失っていった。だが氷河が増大していて、また、縮小もしているという認識が残っている。

カーザー博士はこう述べている:「すべての氷河の99.99%は現在縮小している。増大した冬季降雪は、少数の氷河、特にニュージーランドとノルウェーで、は、1990年代で大きくなっていた事を意味していた。しかしその後の非常に暖かな夏の連続がこの傾向を逆転させた。彼の研究班は、多様な計測を実施した:それは、1940年代以来300以上の氷河の氷塊変化を記録するため氷に掘削した杭や穴を利用したものであった。研究班は、これらの計測結果を元にして、直接調査されない数千の小さい遠隔の氷河をカバーする計測をした。その結果は以下の事を明らかにした:世界の氷河と万年氷は、2001年にずっと迅速に縮小し始めている。その氷河と万年氷は、強力なグリーンランドと西南極万年氷を除いた、すべての陸基盤の氷として定義されている。平均して、世界の氷河と万年氷は1961年から1990年まで水量を紛失して、1年ごと0.35mmから0.4mmだけグローバルな海水面を上昇させている。2001年から2004年までは、この数字は1年ごとに0.8mmから1mmに上昇した。

科学者達は、科学ジャーナル誌、「地球物理学調査手紙」でこう述べている:「後期20世紀の氷河消失は本質的に1970年後の地球温暖化へ反応したものである」 カーザー博士はこう言った:「これは大気へ人間が起こした変化に起因しているという、非常に、非常に強い証拠があるのです」二酸化炭素のような温室効果ガスの排出は、地表を暖めて、大気に熱を保留させていく。氷河融解による最初のインパクトの1つは、南アメリカに起きそうである。8月に、20に上る英国拠点の環境と開発グループが出したリポートはこう警告している:アンデス山脈の氷河が非常に速く溶けているので、一部は15年から25年内で消えることが予想される。

これは主要な都市へ水を送る事をできなくして、コロンビア、ペルー、チリ、ベネズエラ、エクアドル、アルゼンチン、ボリヴィアの人々への食物供給を危機に陥れるだろう。他の諸国もその効果に注目している。複数の研究によれば、東ヒマラヤ山脈の雪と氷の表層が1970年代以来約30%縮小してしまっている。融解していく氷河が山脈に湖を作りだしているが、これが決壊して広範囲に及ぶ氾濫を起こすかもしれない。北部米国の氷河国立公園にかって存在した150の氷河の内、27しか残っていない。「米国環境保護局」は、現在最大の氷河も1850年時の三分の一に縮小していると述べている。持続する温暖化で2030年までにその残った氷河も完全に溶けていくだろう。

Author:事務局 : 2006年10月16日 14:43