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－干ばつが土地を切り裂いて農民は絶望している－

シドニー発：多くの渓流には数10年間水が流れていない。今年の作物の約90パーセントは、干ばつにより滅ぼされてしまった。農民のジョン・コサーはこう予言している：来年早く彼の3000エーカー（1210ヘクタール）農場にある最後の水資源、家族の給水源、が干あがってしまうだろう。彼の羊を売ることはほとんどオプションにはならない。オーストラリア全体の農民は、羊と牛を損失覚悟の売値で手放そうと家畜オークションに押しかけているからだ。この絶望的な状況は5年続いた干ばつの結果である。あまりに旱魃が酷いので、一部の農民は家畜を射殺し始めている。他の農民にとっても状態が極めて絶望的なので、役人は4日毎に農夫の自殺を記録している。

南部諸州では藪に火がついて燃え盛り、シドニーでは早い夏の熱波の蒸し暑さに苦しむ中で、都市の人口は、これまでに地方の危機から絶縁されていると感じてきた。しかし政府役員は生産が急落しているので、食品の価格が上ってくると、と言っている。一部の農民は、オーストラリアの広大な地域全体の耕作地が地球温暖化により永久に壊滅したのではないかと尋ねている。多くの農民は、収入を補うために、2番目の仕事を引き受けている、他の農民は、ブームになっている鉱山で働くため、農場を放棄することを考えている。

ジョンハワード総理大臣は、昨日最新の緊急事態救援金の支出を発した。ニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州とサウス・オーストラリア州の農夫へ3億5千A$の救援パッケージが出された。オーストラリアン・キャピタル・テリトリーは、旱魃リリーフにおいては政府が2001年以来払った12億A$のトップに来ている。 ハワード首相は過去に気候変化を非難していた人達を大げさな警告だと退けていたのだが、現在は地球温暖化とのリンクを認めている。

オーストラリアの最大穀物生産地帯であるウエスタン・オーストラリア州では、地球上のどの場所よりも速い乾燥化が進行している。ジョン・コサーのような農民は気候変化の鋭い先端地にいると感じている。コサー氏はこう述べている：「これで政治家が不安になっているなんて問題ではなく、一体農民がこれでどんな目にあっているかが分かっていないのだ。誰もがこの天候は変わるさなんて言っている。だが我々にはこの雨のない年月が非常に長期間「ノルマ」になってきているので、今や気候変化が起きているのだ信じ始めざるを得ないのだ」彼は39歳で、中部ビクトリアにある彼の農場は1世紀以上も家族でやってきた。

6年前、ロバート・ニートはニュー・サウス・ウェールズ州の遠隔西域にある土地で5000頭の羊を飼育していた。5年間の旱魃後に、彼は、妻と3人の子供を養うため農場の仕事を離れて、仕事をさがす事を強制された。彼はこう言った：「最悪の事は一体雨が降るのだろうかと思い始めることである」イアン・マクドナルド、ニューサウスウェールズ州農業大臣はこう言った：「それは夏の間中毎回食卓の気分を暗く影響している。これは、多くの世代が過ぎて初めてこの大陸の実際南半分全体で旱魃が起きているからである」

－灼熱で乾上る国－

農業は年間390億A$を生みだしている。農業はオーストラリア全体で約37万人を雇用していて、農場は国土の約60パーセントを占めている。農業をする家族数は減少していて、農場の平均面積は増大している。2500ヘクタール（6100エーカー）以上の農場は、全農場の11パーセント、14900、を占めている。オーストラリアで最も有名な詩であるドロシア・マッケラーの「私の国」にはこんな言葉がある：「旱魃の大地、氾濫する雨の大地」多くの人達には、これは、オーストラリアで農夫であることの難題を要約している。オーストラリアは、世界で最も乾燥してい人が棲む大陸である；ここより降雨が少ないのは南極大陸だけである。