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2006年12月20日

■鳥インフルエンザ-韓国

FAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations国連食糧農業機関)とOIE(Office International des Epizooties国際獣疫局)が協力して立ち上げたCMC(Crisis Management Centre 危機管理センター)が韓国で鳥インフルエンザの調査と制圧の活動を始める。

この危機管理チームは国際獣医疫学者、韓国獣医疫学者、野生生物獣医、生物学者、家禽専門家からなり、家禽生産、マーケティング、野生生物、間の関係を調査し、ニワトリ間の潜在的な病気の移動、さらに野生生物への、また野生生物からの危険も調査し、韓国さらには周辺諸国での疫病制圧を目指している。

FAO / OIE共同危機管理センター(CMC)から派遣された9人のチームが韓国に10日間のミッションに到着した。韓国首都ソウルの南部にあたる田舎地域で疫病学的な情報を収集する。その地域は、家禽から鳥インフルエンザが3件最近勃発している所である。

この派遣されたCMC(危機管理)エキスパート団は、韓国政府の招待であり、そして韓国主任獣医との共同で、韓国そしてまた地域全体でのこの疫病のさらなる拡大危機に光を与えるのを手伝うように、依頼されている。韓国当局は今回の疫病勃発に関するすべてのコントロールと抑制の活動にあたっている。

CMC チームは、国際的な獣医疫学者、そして韓国の獣医疫学者、野生生物獣医、生物学者、家禽専門家、を含んでいる。彼等は、家禽生産、マーケティング、野生生物、これらの間の関係に特に注意を払って、ニワトリ間の潜在的な病気の移動、さらに野生生物への、また野生生物からの危険をよく理解するため必要なインフォメーションを集めるだろう。このチームは、この地域での病気出現をもっと良く理解できる環境のサンプルを集めることに加えて、感染している農場あるいは隣接した湿地帯での野鳥の死を調査するだろう。

このCMCエキスパート団は、野鳥からの視点のほかに、多くの他の潜在的なリスク要因を調査することを望んでいる。例えば、病気の鳥また死んだ鳥の扱い方、卵や糞、塀やケージや車や水の役割を調査する。それが、自然の環境で感染源あるいはウイルス維持のメカニズムとしての役割を果たしたかもしれないからである。CMC チームは韓国にいる間に、すべての関連する政府省と団体、また他の国連機関との連帯をとるであろう。

このチームは、2006年12月21日にミッションの終わりが予定されているが、病気の侵入と拡大のメカニズムを取りまく疑問への答え与えられる事を望んでいる、さらに高病原性鳥インフルエンザの来襲で近年大きな被害を受けた地域で、他の諸国に病気が伝染する可能性へ洞察を提供することを望んでいる。この韓国でのミッションは、CMCが公式に2006年10月12日にローマにあるFAO 本部で発足した時から、CMC によって起こされた最初の全面的な学際的なチームの実践である。


Sent: Wednesday, December 20, 2006 9:42 PM

Author:事務局 : 2006年12月20日 21:42