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2006年12月19日

■食物の起源を生産現場までたどる

日本を始めアメリカでも食品安全がバクテリアの感染拡大で不安になっている。
米国では政府の規制はかなり厳しくなっている。
食品会社は48時間期限で、どこで食物に供給を得たか、どこに製品を送ったか、について調査官に、関係書類を、呈示できなければならない。これは「ワンーアップ/ワンーダウン」(個別検証)トレーサビリティと呼ばれている。

☆食品安全エキスパート達は生産物をたどるいっそう効率的な方法をまだ求めている
☆栽培者/出荷者のインフォメーションを含むバーコード果物ステッカーが要る
☆サラダはどこで生産されているのか?

それは多くの人々があまり考えない質問である。だが公衆衛生の調査官は、食物を媒介とする病気の広範囲な発生で可能な限り速くそれに答えなくてはならなくなっている。
デイビッド・アチソン(David Acheson)、連邦食品安全当局者はこう述べている:「何がどこで悪くなったのか:我々はそれを探しだす必要がある」この発言は、71人の人々を病気にし、そしてタコ・ベル社(Taco BellCorp)で汚染されたレタスによって起きたかもしれない勃発に関する最近の会議でなされた。

新鮮な果物と野菜にかんしては、その質問に答えることは、汚染の最もありそうな場所である畑地への遠い道のりをさかのぼって行くことを意味する、とアチソン(Acheson)氏が言った。フィラデルフィア州のプロカッチ兄弟販売株式会社(Procacci Bros. Sales Corp.)のような、一部の生産物供給元は、完全なトレーサビリティを持っていると、述べている。けれども、概して、起源探求のプロセスは、特にスーパーマーケットで売られる果物と野菜に関しては、まだ多くの当て推量を伴う、と産業エキスパートは述べている。

ゲーリー・・フレミング(Gary Fleming)、ニューアーク産物マーケティング協会の産業技術と基準副会長はこう述べている:「我々は、これらすべての最近の感染発生が、産業界が製品を追跡することを容易にする基準の採択を促す熱い足場になる事を希望している」
フレミング氏はこう警告している:生産物を農場あるいは果樹園まで追跡できることは、汚染を防止することと同じではない、しかしそれは商品回収の範囲を絞り、汚染ソース発見を早くするのに役立つだろう、現在汚染元発見に、何日も、何週間もかかっているありさまである。

注目を集めた汚染野菜事件、狂牛病不安、2002年バイオテロリズム法令(BioterrorismAct)下の新しい連邦条例、が原因で、多くの会社が、供給チェーンを通して食糧起源を追跡する方法を開発するようになった。

「私はトレーサビリティ専門会社から、黄金の答えを持っているという電話を毎日受けている」とフレミング氏が言う。解決策を売り込んでいる会社の中に、サーヴオン社(Serveon Inc.)がある。この技術商社は、GPSを組み込んだ携帯コンピュータに基づいた農業データ収集システムを導入している。
サーヴオン社最高経営責任者ダニエル・S・ハート(Daniel S. Hart)はこう述べた:彼のシステムは「何週間もかかるのではなく、数時間でトレーサビリティを」提供することができる。そのシステムは、果実バエ、柑橘類に出る潰瘍病と緑化を追跡する政府資金供給によるフロリダでのパイロット計画で使われている。

政府規制はかなり厳しくなっている。各会社は今、48時間期限で、どこで供給を得たか、どこに商品を送ったか、について調査官に、関係書類を、呈示できなければならない。これは「ワンーアップ/ワンーダウン」(個別検証)トレーサビリティと呼ばれている。それを実行できれば、調査官は理論的にその足跡をずっと追跡できるはずである。けれども実際は、たいていの会社は、追跡することを難しくする「proprietaryidentification codes/所有者確認コード」を使っている、とフレミング氏は言った。

問題は再パッキング段階において最も厳しい。そこでは各会社は異なった農場から産物を取って、混ぜ合わせのサラダパックを作ったり、産物が熟成の同じ状態で到着するように、レストランのためにトマトを再パックするからである。「そこが多くの弊害が起きる所である」とフレミングは言った。インフォメーションチェーンを有効にし続けるためには、再パック業者は、農場でできたロット番号へリンクできる「バッチ/集まり」番号を作りださなければならない。

カリフォルニア産のホウレンソウに関連した最近の感染発生の中で、調査官者はパッケージからロット番号を得た。しかしサリナス谷にある4つの農場の調査に集中するのに1週間以上を要した。2年以上前に、フレミングの協会は効率的なトレーサビリティのために必要なIDコードのスタンダードを公表した、しかし「現実は極めて少数の会社しかそれを実施していないということである」と彼が言った。

プロカッチ兄弟商会はこう述べている:同社は生産協会のスタンダードに従っていて、フィールドの特定のエリアまで生産物を追跡することができる。「採集者が誰であったかも言うことができる」と、同社の安全健康部長マイクアバット(Mike Abate)氏が言った。

フロリダ、カリフォルニア、メキシコの何千エーカーで栽培しているプロカッチ兄弟商会(Procacci Bros.)は、トマトのような産物では優位にたっている。同社は、マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーを含めて、現場から顧客まで、サプライチェーンをコントロールしているからである。

多数のリンクを持っているチェーンで皆と一緒に働くようにさせることは挑戦事項である、なぜなら参加業者は自分の供給と顧客についてのインフォメーションを人にやることを望まないからである。農業インフォメーション技術を専門して出来た6年目のサーヴオン社、はその問題を解決することができると言う。同社は年に1,200ドルの費用で定期契約サービスを導入した。それは「裁培者が詰入れ業者と、詰入れ業者が小売り業者、等等、とデータを共有することができる「データ共有とフィルタリング」を可能にしている。

グレープフルーツで有名なインディアンリヴァー柑橘リーグ(Indian RiverCitrusLeague)の筆頭副社長、ダグボロニク(Doug Boronique)、はフロリダのグループがサーヴオン社の装置を裁培者コストを減らす方法として見ているところである、しかし「確かに、これは生産物追跡という事では使えるものである」と言った。

ハート氏の製品はどんな適切なコーディングシステムででも作動することができる、しかし結局は、産業界が生産物にリンクしたコードを維持する方法を決めなければならない。生産者と食料販売店は販売する果物と野菜が不明瞭になる巨大なバーコードステッカーは好まない。けれどもあまりに小さいステッカーはトレーサビリティを保証するのに十分なインフォメーションを運べない。

フレミング氏はこう言った:「もし我々がこの問題を理解することができないなら、バーコードによって占められるスペース量を最小にしたい願望は、今回の問題を解決する願望によって、あきらめなければならないかもしれないと私は思う。これは産業界がする決定ではないかもしれない。政府が我々を超えてその決定をするかもしれない」

Sent: Tuesday, December 19, 2006 10:16 PM

Author:事務局 : 2006年12月19日 22:16