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2006年12月18日

■FAO:家畜の品種の20%が絶滅の危険にある

国際連合食糧農業機構(FAO)によれば、ここ5年間だけで、牛、やぎ、豚、馬、家禽のおよそ60種、が絶滅した、という。
農場家畜遺伝資源に関するFAOのグローバルデータベースにある7,600以上の種属の内、190種がこれまでの15年間で絶滅している、そして1,500種類以上が絶滅の危険に瀕していると警告している。

2006年12月17日

ローマ(ROME)発:新華社(Xinhua)
世界にある家畜の品種のおよそ20パーセントが、1つの種類が毎月姿を消していく度合いで、絶滅の危険にある、と国際連合食糧農業機構(FAO)が金曜日に述べた。

これまでの5年間だけで、牛、やぎ、豚、馬、家禽のおよそ60種が絶滅した、とローマが本拠のこの国連機関が草稿段階の書類で言った。
農場家畜遺伝資源に関するFAOのグローバルデータベースにある「7,600以上の種属の内、190種がこれまでの15年間で絶滅している、そして1,500種類以上が絶滅の危険に瀕していると考えられている」、とこの書類が述べている。

90の国から集まったおよそ150人のエキスパート達が、この発見事項を再検討する為、ローマで会合を持っている、そして、世界的な動物遺伝子多様性の損失を転換させる為の優先性を議論する事になる。
FAOは、家畜マーケットのグローバリゼーションが家畜の多様性(減少)に影響を与えている最も大きい要因である、と言った。

伝統的な生産システムは広範囲な商品やサービスを提供する多目的の動物を必要とする、他方、この文献によれば、近代の農業は、特定な種類を開発させて来て、特定の生産向上できる特徴を最優先させてきた。

食品と農業のための遺伝資源に関するFAO委員会(Commission on GeneticResources for Food)の長官ホセ・エスクイナスアルカザー(Jose Esquinas - Alcazar)はこう述べている:「動物の遺伝的多様性を維持する事は、未来の世代が品種を選択する事、あるいは気候変化、疫病、変貌する社会経済要素のような出現してくる問題にうまく対処するため新しい種類を育成することを可能にするであろう」

家畜は世界中で10億の人々の暮らしに貢献している、そして世界の地方農村にいる貧しい人達のおよそ70パーセントがその暮らしを家畜に依存している。
家畜は発展途上国で農業国内総生産のおよそ30パーセントを現在占めている。そしてこの数字は2030年までにほとんど40パーセントに増加する事が予期されている、と、FAOはさらに述べている。

Sent: Monday, December 18, 2006 9:21 AM

Author:事務局 : 2006年12月18日 09:21