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2007年02月16日

■鳥インフルエンザ発生原因を考察する

家禽の非合法交易が鳥インフルエンザ勃発の原因に疑われている。

2007年2月13日

ローマ発:今年これまで拡大している鳥インフルエンザ勃発の大部分がおそらく家禽の非合法か、あるいは不適切な交易に原因を追求する事ができる、と科学者達は信じている。これはおそらく英国での七面鳥農場での大規模な勃発を含み、ナイジェリアとエジプトでの最近の感染発生を含んでいる。

去年の冬は、野生の渡り鳥がヨーロッパとアフリカ中をあちこちに飛び火した鳥インフルエンザ感染の主要な犯人であるとみなされた。死んだ白鳥とカモが、オーストリア、フランス、イタリアを含めて、多くの国で発見されたからだ。

ローマ拠点の国際連合動物生産健康と食糧農業機構(Animal Production and Health at the United Nations Food and Agriculture Organization)ディレクター、サミュエル・ユッツィ(Samuel Jutzi)はこう述べている:「最初我々の多くは交易の役割を過小評価していた。このウイルスは去年よりむしろ異なった振る舞いをしている。それはなにか謎に満ちている」

この季節では、感染勃発のどれも野鳥のせいにはされていない。そして去年の危機を追って考案された高められた監視システムにもかかわらず、まだ一羽の感染している野鳥も、ヨーロッでもアフリカでも発見されていない。

世界のほとんどの地域で、2006年の同時期に比べて、感染勃発はずっと減っている。ヨーロッパでは、1月にハンガリーでたった1つの発生があり、英国のサフォークでは今月七面鳥農場でもう一件の勃発が起きている。

食糧農業機構と英国政府からの調査官達は、家禽の交易がそれらの感染発生を引き起こしているのかもしれないという疑いを持っている。

英国サフォークでの発生場所である家禽農場は、ハンガリーでも同じく家禽を飼育している、バーナード・マシューズ (Bernard Matthews)社によって所有されている、と、感染勃発を調査している英国環境食品郷土省報道官が、述べている。部分的に加工された鳥肉が、最終処理のため、同社のハンガリーの農場からサフォークの農場へ定期的に輸送されている。

この鳥インフルエンザウイルスは料理によって殺されるけれども、それは生の肉のなかではうまく生き残る、そしてウイルスがそのような輸送でイギリスに持ち込まれ、さらに同社の施設に入ってきたのかもしれない。細菌が、加工工場から、作業者の靴かあるいは農場の用具に付いて、動物の囲い場(ペン)にもたらされたのかもしれない。

アフリカとアジアでは、いくつかの国は今期も永久的な鳥インフルエンザ問題の場所に挙がっていて、鳥の絶えない感染発症があり、人間の感染も起きている。それは、アジアのインドネシア、アフリカのエジプト、ナイジェリアである。交易が同様にこれらの国でも感染の役割を果たしているのかもしれない、と当局者達は述べている。

ユッツィはこう述べている:「これらの3つの場所はまだまだ終わったわけではない。我々が今年勃発を見た殆どの場所では-韓国、英国、タイ、ベトナム等-この病気は、我々が時折発生するだろうと予想したように、再発生している。しかし我々はそれがコントロールされる事を信じている」

科学者達は、このウイルスが突然変異を起こして、いっそう容易に人を感染するようになり世界的な広域疫病を引き起こすのを恐れている。

国際連合の調査チームは、先月ラゴス(Lagos)で死んだ16歳の少女が典型的な犠牲者であるという結論を今週発表した。彼女の家族は都市に住んで、普通スーパーマーケットで鳥肉を買っていたけれども、この家族はクリスマス直前に、青空マーケットで2羽の生きている鳥を購入していた。その1羽は、家に戻る途中で死んだ、そして死んだ少女はその鳥を食べるために羽をむしり、料理するのを手伝っていた。

トニー・フォルマン、国連チームの科学者、はこう述べている:鳥インフルエンザは去年遅くナイジェリアではコントロール下にあると推測されていたけれども、「この数ヶ月に感染再発が起きていた。感染は主に大きい養鶏場で起きていたのだが、現在は小さな農場や裏庭の鶏の群れに起きている」

フォマンはこう言った:鶏、特に卵と雛、の非合法な輸入や輸送が、エジプトとナイジェリアの鳥インフルエンザ問題に関して責任があるという「かなり」しっかりした状況証拠がある。 ユッツィ氏は、こう述べている「家禽部門は農業で最もグローバル化されている。雛や他の家禽産物の信じ難い動きがある」

科学者達は、今年は野鳥がなぜ鳥インフルエンザを広める事に関係があるとされなかったのか確信がない。彼等はそれがより暖かい天気と関係があるのかもしれないと推測はしている。去年は鳥インフルエンザが風土的に発生していた中央アジア地域の極めて冷たい天気の為、普通はあまり遠くには移動しない白鳥のような鳥が、ヨーロッパを横断して長い距離を旅行することを強いられたのかもしれない。

Author:事務局 : 2007年02月16日 09:23