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2007年04月05日

■北朝鮮での口蹄疫の新勃発は限定的な危険である

FAO(国連食糧農業機関)とOIE (国際獣疫局)が要請された北朝鮮への防疫「ミッション」を派遣して、帰国の調査報告をする。

朝鮮民主主義人民共和国の高伝染性足口病[ FMD ]の最近の勃発はおそらく一つのケースであって、コントロール下にあるように思われる、と FAO(Food and Agriculture Organization)とOIE(The World Organisation for Animal Health)が、2007年4月4日、1週間の訪問ミッションで戻ってきて報告した。

首都平壌近くの「Sangwon」に在る農場で2007年1月に始まった勃発は、生きている動物の出荷を通してこの国にもたらされた。それは1960以後での朝鮮民主主義人民共和国での初めてのFMD の勃発である。FAOの主任獣医官、ジョセフ・ドメネッチ(Joseph Domenech)はこう述べた:「感染地域への訪問ミッションと北朝鮮獣医当局とのディスカッションに依拠して、我々は、新しい勃発が起きる限定的な危険があるという結論を出した。北朝鮮は、しかしながら、警戒態勢を続けるべきである」

「我々の援助を求めていた獣医当局は非常に透明性があり、そして協力的であった」、とドメニッチ氏が言った。今回の発生以後、疫病隔離当局は、およそ400頭の感染牛と2600頭の豚を処分して、標準的な疫病コントロール措置を適用している。この先のFMD発生を避けるために、FAOは同国を援助する以下のプロジェクト提案を立案している。それは、高品質のワクチン輸入して、緊急時対策を策定して、そして研究所基礎構造とトレーニングを改善する事を含んでいる。

特に、家畜の身元確認と登録、疫病隔離過程、家畜輸送ルート沿線での受動的と積極的な監視態勢、そして検診能力、が強化されるべきである。FMDは、羊、やぎ、その他の割蹄動物、に対する、大いに伝染性が高い、そして時に致命的なウィルス性疫病であり、鼻、口、ひづめの上に水ぶくれを起こさせる。この疫病は「家畜オペレーション」で深刻な生産被害をもたらす。この疫病は人間の健康に対する脅威とはならない。

今回のミッション訪問はFAO / OIEの「危機管理センター (Crisis Management Center)」によって組織化されたものである。

北朝鮮のOIEへの通知によれば感染を受けた家畜集団は、中華人民共和国、遼寧 (Liaoning) 州の「Tieling」市から輸入された子牛である。そしてその一部は感染がでた農場に導入された後に、兆候を見せていた。

Author:事務局 : 2007年04月05日 11:05