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2007年04月07日

■モンサント社がバイオテク農業拡大でハワイの土地買収を拡大している

モンサントはバイオテクトウモロコシ栽培で以前のデルモンテ社農地を買収している。

パイナップル畑地がクニア地区(Kunia)でバイオテク種子作物に変わるだろう。それはモンサント社(MonsantoCo)が、「デル・モンテ新鮮作物ハワイ」 (Del Monte FreshPro duce Hawaii)によって管理されている土地を購入して、同州でのモンサントの面積を拡張するからだ。

モンサントは「ジェームズ・キャンベル(James Campbell Co)社と農業区域土地の2,300エーカーを獲得する合意に入っている。
デル・モンテ社は100年以上の間ハワイでパイナップルを栽培してきた。だが、同社は財政困難を抱えて、そのパイナップルが2008年に熟成するのを待たない決定をして、去年突然ハワイ州から撤退した。

モンサントはこう述べている:同社は種子用農作物のために獲得された土地の大部分を使うだろう、だが700エーカーは空き地として取っておかれるだろう。モンサントはその土地内にある以前の日本捕虜収容所はそのままにしておくだろう。

モンサント社は、クニアにある農業区域土地のおよそ2,300エーカーを買うことに同意した。その大部分は、「デルモンテ新鮮パイナップル」によって、去年ハワイから手を引く前は、借地されていた。
モンサントは、バイオテクトウモロコシ種子作物を専門に扱っているグローバルな会社だが、ジェームズ・キャンベル社から土地を獲得するだろう。売却の条件は発表されていない。

モンサントは同じく、非営利団体と共同して、耕作可能な土地の一部を農業教育の促進と活動のために取っておく意図である。

モンサントハワイのビジネスマネージャー、テリー・ミラー(Terry Miller) はこう述べている:「我々はこの取引を通してハワイへの我々のコミットメントを続けることができて極めてうれしい。農業会社として、我々はこれらの土地を長期間生産的な農業の使用に保持することを楽しみにしている」

以前のデルモンテクニア土地のほとんど2分の1が販売されたので、この地域は農業上の変換を経験している。2005年から2006年のシーズンで、推定7千万ドルに値する種子ビジネスはハワイで最も成長が早い農業の1つである。それはすでに砂糖産業全体の収穫総額をしのいで、パイナップル産業に接近している。

けれども、ハワイでの遺伝子改変作物の栽培に反対している環境保護主義者達は、この拡大するバイオテク産業の存在は、警戒心を引き起こすものである、と、述べている。有機農家もまた心配していて、特に遺伝子改変されたタロ芋について不安を感じている。
「大地の正義法的防御ファンド」(Earthjustice Legal Defense Fund)の弁護士、ポール・アッチトフ (PaulAchitoff)はこう述べている:「クニア地区は、遺伝子操作作物には良くない土地である。なぜなら他の農民達が同じ地区で従来の農作物を栽培しているからだ。トウモロコシの花粉が鳥と昆虫媒介のかたちで非常に広く配布されうるからだ」

同弁護士は、それを近視眼的で、そして脅威を感じさせるものである、と呼んでいる。「我々は我々の輸出市場に重大な影響をもたらす汚染農作物がハワイで栽培される拠点を見ることになりそうである」、と彼が言った。

モンサントハワイ社は、この迫っているクニア地区土地買収のほかに、モロカイ不動産社(Molokai Properties Ltd) から3箇所の農地の長期リースを通してモロカイ地区でも最近その存在を拡張した。
モンサントは1,200エーカーの農業に適しているカヌアカカイ(Kaunakakai)周辺土地の1,650エーカーに対し99年間の借地リースに入った。同社はすでに700エーカーをリースしていたので、その純支配地をさらに500エーカー増やす事になるだろう。

オアフ島(Oahu)では、CBリチャード・エリス(CB Richard Ellis) はキャンベル社の9つのクニア農業地を市場に出していた。そしてモンサントによって獲得された1つの土地は、1,851エーカーの広さで、2870万ドルでリストされている。他の土地は437エーカーの広さで、960万ドルでリストされている。

Author:事務局 : 2007年04月07日 06:57