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2007年04月18日

■米国の養豚に「擬似性狂犬病」が勃発している

擬似性狂犬病[Pseudorabies]は、「擬似狂犬病ウィルス」として知られているヘルペスウイルスによって起こされる。
この病気は多く豚に発見されるもので、流産や死産を起こし、生まれたての子豚を死亡させる。

この病気に耐えて生き残る一般に年がいった豚はこのウイルスの媒体になる。豚が他の家畜にこの病気を感染させ死亡させうる。この疫病は「オーエスキー病」あるいは「狂い掻き」としても知られている。このウイルスに感染した家畜は自身を引っ掻いたり、噛み付いたりして、狂犬病に似た徴候を示す。犬と猫の擬似狂犬病は突然死として表れることがある。このウイルスは人には病気を起こさないとされている。

仮性/擬似性狂犬病(PSEUDORABIES)、豚-USA(ウィスコンシン州)、北部中央ウィスコンシン州にある農場の豚が「擬似狂犬病」として知られているヘルペスウイルスに対して陽性テスト反応を示した、とジェーン・ラルソン(Jane Larson)、ウィスコンシン州農務貿易消費者保護省( Wisconsin Department of Agriculture, Trade and Consumer Protection)報道官が確認した。

ウィスコンシン州獣医検診研究所(WisconsinVeterinaryDiagnostic Laboratory)によって最初調査で採られた血液サンプルは、さらなるテストのために、アイオワ州エームズに在る、国立獣医サービス研究所(National VeterinaryServicesLaboratories)に送られた。ラルソン氏はこの結果が来週の半ばまでには公表されるだろう、と言った。この病気は、狂犬病に関連しているが、豚を襲う事が多い。しかし同じように牛、馬、他の動物にも感染することがある。この病気は動物間では極めて伝染しやすいのだが、人に広まることは示されていない。ラルソン氏はこのウイルスは、流産、死産を含めて、繁殖問題を起こすことがある、と言った。

感染が勃発した農場は、隔離措置を受けて、家畜はこの敷地を出る事も、入ることもできない。この報告は、検査の陽性結果を確認する「キャピタル・タイムズ」(The Capital Times)紙による新聞発表の後、ラルソン氏によって、4月13日に公開されたものによる。ラルソンは、この農場が大きい商事業なのか、あるいはより小さいファミリー農場であるのかを確認することはできなかった。
タミー ヴァアセン(TammyVaassen)、ウィスコンシン州養豚協会(Wisconsin Pork Association)オペレーション部長、は、同組織が「エームズから戻って来るテスト結果を注意深ぶかく待っている」と言った。

同氏はこう述べている:「もしその結果が陽性であることが判明すれば、それは養豚業者にとっては確かに衝撃的な財務損失である。しかしこの病気伝播からの損害は州南部地域でより大きいものになるだろう。南部には州の大多数の養豚場があるからである。北中部ウィスコンシン地域にはポーク生産業者数はとりたてて多く無いので、感染する家畜は最小数に保たれるだろうと楽観している」

もし最終テスト結果が陽性であると判明すれば、関連豚は屠殺処分されるであろう。その肉は人間の消費に使われることができる、「それは人間の脅威にはならない」とラルソン氏は言った。しかしヴァアセン氏は、若い豚はたぶん屠殺されて、「レンダリング/高熱高圧処理加工」プラントに送られるだろう。なぜなら小さい豚には市場がないからである、と、述べている。最終の確認が陽性になる場合、州農務省(Agriculture Department) はこの隔離措置を受けた農場の5マイル以内に「擬似狂犬病」について豚の群れのテストを実施するだろう。

-ProMEDによる仮性/擬似狂犬病の解説-

擬似性狂犬病[Pseudorabies]は 擬似狂犬病ウィルスとして知られている「ヘルペスウイルス」によって起こされる病気である。 この病気は豚に発見されるもので、多くは生まれたての子豚を死亡させる。この病気に耐えて生き残るのは、一般に年がいった豚で、このウイルスの保菌媒体になる。豚が他の動物にこの病気を広めることができて、感染動物は死亡する。この病気は「オーエスキー病」あるいは「狂い掻き」として知られている。この病気に感染した牛や羊は自身を引っ掻くたり、噛み付いたりして、擬似狂犬病の徴候を示す。犬と猫の擬似狂犬病は、突然死として表れることがある。このウイルスは人には病気を起こさない。

擬似性狂犬病は動物間の直接な接触によって多く伝染させられる、しかし空気伝達によって拡大されることもある。人々がこのウイルスを、ブーツ、衣類、につけて運んでいることがあり、あるいは感染敷地と無感染敷地間ではトラックや食餌装置でウイルスを伝染させることがある。豚は一般には症状がないように見える、そして最初に気付く兆候は、流産であったり、子豚の高死亡率である事がある。1カ月未満の子豚の死亡率は100パーセントで、6カ月の豚でほぼ10パーセントの事がある。他のこの病気の症状は、発熱、不活発、咳、くしゃみ、便秘、発作、運動失調、そしてぐるぐる回る動きを含む。過剰な垂涎が子豚と成熟豚の両方で気付かれるかもしれない。

牛では、症状は、激しく引っ掻く事、そしてそれに続く神経関連の徴候と死を含む。犬での兆候は、激しい引っ掻き、下顎と咽頭の麻痺、唸り声、頓死、である。猫では、多く見られる臨床的症状なしで、突然死する事がある。

Author:事務局 : 2007年04月18日 09:50