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2007年04月19日

■世界で最高の水と言われる「ヒマラヤの水」を求める各企業の動向

世界食品大手企業のネッスルウォーターズが「ヒマラヤン飲料水」を求め、既存の企業に対抗して「健康な水事業」に巻き返し参入を図っている。
ニューデリー/バンガロ(BANGALORE)発:パリ ベースのネッスルウォーターズ(Nestle Waters)社が、ヒマラヤの水を土壇場で要求する会社として登場して世界を驚かしている。これはタタス(Tatas)社が「200 croreルピー」以上(1croreは1000万ルピー、インドの貨幣単位)をかけて、「エベレスト山ミネラルウォーター」(Mount Everest Mineral Water (MEMW))、名水ブランドメーカー、の主要株を獲得しようとしている矢先に、起きた事である。

ヒマラヤン飲料水のプロモーター達とタタス社の非公開協定は3月31日に期限が切れた。それでヒマラヤン飲料水が他の会社と新しい交渉を開くことが可能になった。ある情報提供者は、「The Economic Times」紙に、前ネッスルインドのチーフ、カルロ・ドナティ(CarloDonati)に率いられているネッスルウォーターズがもう一度インドで水ビジネスを「ヒマラヤン飲料水がとれてもとれ無くても」立ち上げるのに熱心であると述べている。

ネッスル社の「ピュアライフ」ペットボトル水は、この産業界の高い割引と、自社の配給紛糾に起因する2年間の争いで03年に店じまいをしていた。一方、タタス社はは交渉プロセスで飛び出したマイナーな障害を解決している。タタス社の報道官と「エベレスト山ミネラルウォーター」(Mount Everest Mineral Water)社のMDサーリム ゴヴァニ(SalimGovani)は、憶測についてはコメントしないと言った。

タタス社がその取引を取る寸前であることを確認する一方で、情報提供者は、もし同社がヒマラヤン飲料水を最終的に獲得すれば、このグループがインドで健康飲物に参入する最初の試みになるだろう、と、述べた。この動きの次には、アイスティー、アイスコーヒ、他タイプの補強水のような別のカテゴリー開始が、追って続きそうである。

去年タタ・ティー(TataTea)は、アメリカの最速成長している健康飲物会社「Glaceau」で6億7700万ドルで30%の利益を獲得した。これは、鋼鉄からホテル経営のこの大手会社がグローバルなプレーヤーになる野心を抱えている事を明らかにしたものである。

このグループは、FMCG(fast-moving-consumer-goods日用消費用品)部門では「Tata TeaとTataCoffee」を通じて既に参入していて、食料雑貨店とスーパーマーケットに達する強い流通網を持っている。だが航空会社、ホテル、クラブ、バーとラウンジを賄う強い営業枠は持っていない。これらの分野は、高い利潤を上げるビジネスチャンネルで、スーパー成長をまた見せている。

ヒマラヤン飲料水は有利な立場にある。それは、区別が分かる消費者がよい価格を支払うことをいとわない健康恩恵を満たす高級ブランドとしての位置を占めているからだ。1リットル瓶のヒマラヤ飲料水のコストは20から22ルピーの値段であり、それは500ミリリットル瓶や小さいカップでも買うことができる。

タタとヒマラヤ飲料水類の戦略的提携は、「エベレスト山ミネラルウォーター」(Mount Everest Mineral Water)のような小企業プレーヤーにとっては、そのビジネスを拡大する事ができるので、よい方針である。特に今はインド国民が健康を意識するようになってきて、健康食品をすすんで選ぼうとしている時期なので、そう言える。

「エベレスト山ミネラルウォーター」(Mount Everest Mineral Water)社は、会社の22から23%の普通株を共同で持つ非居住インド人(NRI)投資家によって所有されている。所定の金融機関が30%を持っていて、残りが大衆によって所持されている。「エベレスト山ミネラルウォーター」(Mount Everest Mineral Water)の株価は先週金曜日、98ルピーの終値で閉じた。これは1週間で21%の上昇である。

Author:事務局 : 2007年04月19日 10:15