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2007年05月07日

■米国で河川流域の鱒養魚場で「狂魚病」が勃発している

この病原体は鱒の頭蓋骨を変形させ、鱒をぐるぐる狂ったように死ぬまで泳がせる。
この病気は米国西部の河川で野性の鱒の生息数を減少させている。この「狂い回り」病拡大を抑制する為メリーランド州政府機関は今年2007年だけで処分した鱒は少なくとも15万6千匹に達する。
抹殺処分された鱒は、「レンダリング・プラント」(高圧・高熱処分加工場)に持って行かれて鶏の飼料に加工されている。

「狂い回り」病、漁業-米国、メリーランド州

メリーランド州はこの疫病を制圧する為に20,000匹の鱒を殺す。

5月4日に抹殺処分された茶色鱒と虹鱒は、ポトマック川 (Potomac River)の支流ノースブランチの(North Branch)に在るジェニングス・ランドルフ・ダム(Jennings Randolph Dam)下流に置かれた「ネットペン」(網囲い場)から来た鱒であった。メリーランド州天然資源局は、1995年以来ジェニングス・ランドルフ養魚ステーション(Jennings Randolph Culture Station)にぐるぐる回る病気を引き起こす寄生虫が隠棲している事を知っていた。しかしこの病気がギャレット郡 (Garrett County)に在る2箇所の鱒養育ステーションで見いだされた後、このオペレーションを2007年3月になって、閉鎖することを決定した。

抹殺処分された鱒は、「レンダリングプラント」(高圧・高熱処分場)に持って行かれて、鶏の餌に加工された。レンダリングプロセスはこの狂い回り病気の寄生生物を殺す事になる。この寄生虫は、鱒の頭蓋骨を変形させ、鱒が死ぬまでぐるぐる回って泳がせる。この病気は人に対しては脅威になるものではない。しかしこの病気は一部の西部の河川で野性の鱒の生息数を減少させている。

ProMEDメール報告者ジョセフ・ダドリ(Joseph Dudley)より:

この「狂い回り病」についての最新背景インフォメーションについては、モダレイターのコメントがあり、以下にアクセスして見いだされる。

ProMED-mail参照番号(ref)20021012.5534.

ニジマスの写真は以下を参照されたい:

カワマスの写真は以下を参照されたい:

- Mod.TG]

Author:事務局 : 2007年05月07日 18:27