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2007年05月15日

■フロリダの農民が新しい高換金作物を見いだす

 米国の農業は多くの国にとっては、政治と絡んだ農作物の押し付け、農業補助金で支えられた安価厖大農作物輸出による地域農業の破壊で、連想されている。
だが「無知で傲慢」といわれる米国農民も岐路に立たされている。中国をはじめ海外からの安い農作物との競争、気候変動による壊滅的な被害、バイオ燃料高需要に乗った作物拡大や転作オペレイションの過熱、遺伝子操作作物浸透による伝統的牧歌農業の衰退等等、、、農業環境はヘクティック(病的に異様)である。創意工夫する農民達の話を紹介する。

 フロリダ、ピールソン発:ジーン・エヴァンスの農場は1,700エーカーにわたって広がっている。しかし彼のファミリー農業の未来はそのスペースのほんの一部でよいものになる。この先駆的なフロリダの養殖農民は、「エプコット生きている海洋水族館/Epcot's Living Seas aquariums」で応用されている技術を借りて、未来の計画している:その計画は、たんに25エーカーでアメリカ人の口には新しい種類の魚を養殖する事である。これはフロリダ州の農業未来図に於ける変貌する時代を合図するものである。また別の南フロリダ州のマカデミア果実栽培農民は、この評価が高い樹木に同じような未来像を持っている。それは1エーカーで木100本が植えられれる。だが他方では州政府官吏達は「エタノールためのトウモロコシ」をうまい換金作物として推奨している。

フロリダ州で最高の位置にある作物は?柑橘類だろうか? シダ類を試しなさい。温室栽培と育苗所に向いた植物が最近では農業人気作物チャートの上位を占めている。農業の専門家達はこう述べている:フロリダの裁培業者と牧場業者はこれまで変革や創造性を必要とした事はなかった。また開発と輸入からの増大する競争から来る強まるプレッシャーの下で繁盛するための「スマートな」ビジネスセンスにも彼等は無縁であった。根っからの農民も同じ思いである。だが彼らは愛する生活様式を捨てるよりは、栽培作物を変えるか、栽培法を変える事を選ぶだろう。

フロリダ州の5大農業郡の1つポーク・カウンティーが選挙区の国会議員アダム・パットナム(U.S. Rep. Adam Putnam,Putnam)は3月に連邦政府の法律を導入した。この法律は、特別農作物(specialty crops)にいっそうの政府サポートを提供し、そして害虫と疫病コントロール、培養、保護、交易、調査、を、援助するものである。特別作物は、全ての合衆国農場収益の3分の1を占めるけれども、連邦政府の助成金には資格がない、と彼は言った。

そして未来は多分もっと多くの進展を見る事になるだろう、と、複数のエキスパートが述べている。

農業委員チャールズ・ブロンソン(Agriculture Commissioner Charles Bronson)はこう強く推奨している:

フロリダでは農民は食糧農作物だけではなく、エタノールを作るトウモロコシのような「燃料」農作物も第2の収入源として栽培するようにすべきである。州政府官吏は、何人の農民がすでにそれをしているかについては統計数字を持っていない、しかし全国的には、このトレンドは進んでいる。

例えば1990年代半ばで、50万ブッシェルのトウモロコシがエタノール、生物燃料、を作るために合衆国で使われた。

2006年には、米国農務省によれば、20億ブッシェルが使われたと予想されている。

ヘインズ市 (Haines City)のブルーベリー裁培業者、ジェリー・ミクスン(Jerry Mixon)、45歳、は、彼のファミリー農場が1990年代にブルーベリー生産へと多角経営した時、電気関係契約、牛、柑橘類に手を染めた。

ミクソン家の人達は世界中でブルーベリーを市場に出し始めて、そして数年前にはジョージア州でブラックベリー農場を起こした。彼は決して彼自身をマーケティングの大物と考えた事はなかった、しかし多角化することで、依拠できる、またベリーを売れる、より広いオペレーションのベースができた。

過去の年より大きな数量で他の農民が植えている農作物には、アボカド、スカッシュ、ハニーデュー、ブロッコリー、ニンジンが含まれる。2005年の調査は、土地を多様化する農民は、そうしない人達の農場収入に対し2.5倍の収入を得ている事を示している。

この点はなにを語るのか?農民の土地は売るよりも、保持することにいっそうの価値がなければならない。農民が持っている最も貴重な資産は、土地である。その価値は去年全国的におよそ6パーセント増加した。その理由のほとんどは、農業ではない土地の重要による。フロリダではそれは典型的に、住居か、あるいは商業開発を意味する。

農場を売るべきかどうかは、多くは単純な財政に帰着する、そして多くの農民にとっては、土地を売る事のほうがもっともな事になるのである。「農民は他の誰とでも同じです。家族を食べさせなければならないのです」、とブロンソンは言う。

けれどもまだフロリダ農業の死亡記事を書くのは尚早です、と、彼は付け加える。

フロリダ州の農業共同体は、ジーン・エヴァンスの事をよく知っている。 多くの人達が、ブロンソンを含めて、しっかりと彼を見つめている。彼のボルシア・カウンティー(Volusia County)の敷地にある大きなコンクリートタンクは、西半球での少数の商業用チョウザメ飼育オペレーションの1つである。およそミイルカ大のロシアチョウザメは、カスピ海に原生する生き物である。カスピ海では、最高級品のキャビアと「雪のように白い」肉を生産するには、普通20年から30年を要する、と、67歳のエヴァンスは、述べる。

彼はフロリダの暖かい水域でそれを7年に下げることができると考えて、孵化する魚を飼育する複雑なオペレーションを開始させている。もし彼が成功すれば、彼は米国で最高品質キャビア生産の完全な独占を持つ事になるだろう。それは非常に利益が高いものになるだろう、と、彼は言う。「人々はこれがどうなるか成り行きを見る態度をとっている」、と、他の人たちについて述べている。様子を見ている人達は、1つの小さな土地がこのような事業を支えることができるのかどうかを思案している。彼の土地の残りは、牛、樹木、トウモロコシを育てている。

彼は、海洋生物学者として彼の娘が働いている「生きている海」(Living Seas)で使われているシステムに基づいた大きな「砂フィルター」を備えた「ゼロ浪費」水リサイクル施設を、建てている最中である。地下の潅漑システムからの一部の余剰水流をトウモロコシ畑に潅漑するためにポンプで汲み出すことができる。このトウモロコシは彼の牛の飼料に使われている。

「10年たてば、これはこの農場を支えるものになるだろう」、と彼は、高い評価を受けているチョウザメについて述べた。

フォートマイヤースの近くで、ジョージ・アンダーソン、70歳、は、かつてフロリダ州では栽培不可能であると思われた、マカデミアの実を同じ期待で見つめている。彼はそれが多くの柑橘類栽培農民を救う木になると、思っている。アンダーソン氏の育苗園はこのごろ注文に遅れをとらないようにするのに苦労している。そしてその木は高収入の恩恵をもたらす可能性を持っている、と彼は言った。

マカデミアの木は、腐れや未熟の被害に罹り難く、また寒さに強く、そして成熟すれば、1本の木毎に300ポンドの実を生産する、と彼は言う。この実は1ポンドで5ドルの値段になり、エーカー毎に100本の木を詰めこめる。この木の実は楽なよい収益になるだろう、と彼は考えている。

「我々は都市の増長を遅くして、開発業者を緩める事ができる、なぜならエーカー毎に150,000ドルにあたるマカデミアの年生産ができるので、土地を売るより持っている事がいっそう高い価値があるからである」と、「趣味」としてこの実を栽培するため引退した金融プランナーのアンダーソン、が述べている。彼は今28の品種を持ち、18の裁培業者から木を注文している。

ミクスンの場合とは異なり、ポーク市に在る「インペリアルトロピカル」のマイク・ドロウディは、ブルーベリーもイチゴも、他のなんであれ、栽培したいとは思っていない。

彼が育てたいのは、エンゼルフィッシュ、ブラックモリー、ソードテール、またその他の60品種もある熱帯魚である。

けれども、外国との競争があるので、彼は他の種類を飼育するのを強制される事にもなるだろう。

「我々は我々がしている事を気にいっている、そして我々は我々がしていることが得意である」と、彼は、310万ドルの輸出会社の一部であるファミリービジネスについて、述べている。「しかし農業をしていれば、何時でもハリケーンと病気なんかに全滅させられてしまう。だから多様性があればあるだけ、安全である事になる」

他のもっと経験豊かな農民達は、この29歳になるマイク・ドロウディに、ブルーベリー、あるいはイチゴ、を栽培するように督促している。それはフロリダでは15億ドルの産業になっているからであるである。「我々は、ブルーベリーをやることについてはあれこれ考えています。我々はできるだけ多様になるよう最善を尽くすつもりです。 あれやこれやの方法で、我々はなんとかそれを果たすつもりです」と、彼は述べている。

Author:事務局 : 2007年05月15日 10:55