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2007年06月08日

■危険な低病原性ウイルスの臨床的考察

-危険な低病原性ウイルスの臨床的考察-

H7型のようなそれほど危険でない鳥インフルエンザサブタイプは十分な注目を受けていない。
H7サブタイプは以前に人間感染の勃発を引き起こした事がある。2003年オランダでの大勃発では、89人の発症が報告され、1人の死に加え、ほとんどが結膜炎に罹っていた。

人間から人間への感染が少なくとも3件の発症があった。死者も出たその特定ウイルスは10回の突然変異が観察された。(European Centre of DiseasePrevention and Control)インフルエンザエキスパート、アンガス・ニコルはこう述べている:「低病原性鳥ウイルスのパンデミック・リスクは高病原性鳥ウイルスと同じくらいひどいものである」低病原性ウイルスは速く高病原性型に変異することができる。インフルエンザウイルスについては僅かしか解明されていないのでどれが人に最も致死的になるか確実には予測する事ができない。

ロンドン発-鳥インフルエンザの穏やかな菌株に対し陽性テスト反応を示した英国の4人の患者は、恐れられているH5N1型ウィルス以外のウイルスが、インフルエンザ広域悪疫を引き起こすかもしれない、と、いう警告になる、と、専門家は述べている。

近年では保健担当の官吏達は、H5N1の脅威に焦点を合わせてきた。H5N1は2003年以来少なくとも186人を世界中で殺してきた。しかし一部の専門家は、表面上H7型のようなそれほど危険でない鳥インフルエンザサブタイプは十分な注目を受けていないことを心配している。

世界保健機構(World Health Organization)のエキスパート、マイケル・ペルデュ (MichaelPerdue)はこう述べている:「H7型ウイルスがパンデミックになる可能性を認める話になると、不問にする態度がややあるようだ」

最近、英国当局は、H7N2鳥インフルエンザ穏和菌株で4人の人々が陽性テスト反応を示したことを確認した。これらの4人はニワトリが最近死んだウェールズ(Wales)の小さい農場に関連してテストされた。保健担当官は、インフルエンザあるいは結膜炎が報告されている11人を含めて、感染がないか142人の他の人達をチェックしていた。

もっと多くのテスト結果が待たれている、そして当局は、確認される人間の患者数が増加することになりうると述べている。H7N2菌株に接触があったと思われる人達は保健機関によって抗ウイルス対応を提供されている。

一時にそれほど多くの人間の発症が出る事は、潜在的不安である。H5N1が最も広く循環したアジアでは、何百万という人々が、何百万という感染している鳥に暴露された。その結果1週間毎におよそ1の新しい感染症を引き起こしてきた。

ペルデュ氏はこう述べている:「英国では、我々は少数の鳥について話をしている、それでも我々には4つの症例が起きている。鳥との接触で何か異常な事がないとすれば、それはこのウイルスが人に入る新しい方法を見つけていることを示唆している」

-変異する回数-

H7サブタイプは以前に人間感染の勃発を引き起こした事がある。2003年のオランダでの大きな勃発では、89の人間の発症が報告されたが、1人の死に加え、ほとんどは結膜炎に罹っていた。家禽作業者の家族を巻き込んでいるそれらしい人間から人間への感染の少なくとも3つの発症例があった。一人の死者に関しては、その特定のウイルスはおよそ10回の突然変異を持ったことを担当官吏が発見している。

英国の保健官吏はすぐさまこう述べて大衆を安心させている:「高病原性」H5N1ウィルスと比較して、「低病原性」H7N2ウイルスは人々にはほとんどリスクを呈しない」実際にもH7N2はただ目への感染症のような穏やかな症状だけを起こすように見える。

けれども低病原性ウイルスは速く、時には数週間内に、高病原性型に変異することができる。インフルエンザウイルスについてはあまりにわずかしか分かっていないので、どれが人に最も致死的であるか確実には予測する事ができない。

疫病予防コントロールヨーロッパセンター(the European Centre of DiseasePrevention and Control)のインフルエンザエキスパート、アンガス・ニコル(Angus Nicoll)はこう述べている:「低病原性鳥類ウイルスからのパンデミックのリスクは高病原性鳥ウイルスと同じくらい悪いものである」

「人々が低病原性とか高病原性とか言うときは、それはただその病気が鳥にとってどれぐらい不快であるかを言及しているものである。それは人間にとってはほとんど無関係である」と、アンガス・ニコルは説明する。

-突然変異が問題をもたらす-

すべてのインフルエンザウイルスと同じで、低病原性ウイルスは急速に突然変異する、そして悪性菌株の警報なしで、理論的にはパンデミック菌株に変異することができる。そうなればその跡に多くの死んだニワトリ-そして多分人の死も残すだろう。エキスパート達は、鳥インフルエンザウイルスが人間インフルエンザウイルスと混合し、新しい広域悪疫菌株を作る可能性を危惧している。

たいていのエキスパート達は、最もありそうなパンデミック候補としてH5N1に没頭するのは正当であるとと信じている。

合衆国国立アレルギー・伝染病研究所監督のアントニー・ファウチ(Anthony Fauci)はこう述べている:「H5N1の状況は非常に強烈である。我々はH7がニワトリに勃発を起こすことができる、そしてそれが時折種の障壁を跳び越えることができることを知っている。しかしH7はH5N1ウィルスの範囲でそれをまだ起こした事はない」

H5N1は、短期間でレーダーから消失する多くの他の鳥インフルエンザサブタイプと異なり、環境に居座り、新しい地域に広がり続けている。

しかしながら、どの鳥インフルエンザウイルスも、次の広域悪疫に火をつける話になると、除外することはできないのだが、若干の手がかりが存在するかもしれない。H5N1はいくつかの不安な特徴を持っているけれども、他のインフルエンザサブタイプも、パンデミックになるタイトルを持っている。

ペルデュはこう述べている:「最後に起きた2つのインフルエンザ・パンデミックは、低病原性鳥ウイルスと結合した人間インフルエンザウイルスの結果であった。最近英国で発見されたH7N2はそのカテゴリーに分類されるであろう。このような歴史的背景があれば、我々はもう少しその方向に我々の努力を集中させるべきである」

Author:事務局 : 2007年06月08日 17:45