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2007年06月08日

■モンサントのバイオテク未来戦略が明かされる

モンサント最高経営責任者がニューヨークの「サンフォード・バーンスタイン戦略決定会議」でこう述べている。

:欧州連合は遅いのだが遺伝子組換作物受け入れに向かっている。今のところモンサントにとって「財政的にそれは重要でない、しかし戦略上それは重要である」。ヨーロッパや環境や健康不安からバイオテク作物に抵抗する国では、モンサントは従来のハイブリッド種子販売に焦点を合わせている。モンサントは地元の種子会社を買収し、そして競争相手の種子を凌ぐ種子基地を作る為に分子繁殖技術を利用している。

-欧州連合は、遅いのだが、遺伝子組換作物の受け入れに向かっている-

だが、それは前進ではある-と、ヒュー・グラント、クリーヴ・クール(Creve Coeur)に拠点があるモンサント社の最高経営責任者が、述べている。

今のところ、モンサントにとって「財政的にそれは重要でない、しかし戦略上それは重要である」と、グラントは、ニューヨークでの年次「サンフォード・バーンスタイン戦略決定会議(SanfordBernstein Strategic Decisions Conference)でアナリスト達に話した。

世界最大の農業バイオ工学会社であるモンサントは、その財政的投機では遺伝子組換作物の広範囲なヨーロッパの規制認可には期待してない。けれども、モンサントは、もしEUの政策変更が起きれば、その政策変更を利用する基礎を敷いている、とグラント氏は述べた。

ヨーロッパと環境や健康や文化的な不安からバイオテク作物に抵抗する国では、モンサントは従来のハイブリッド種子を売ることに焦点を合わせている。モンサントは地元の種子会社を買収していて、そして競争相手の種子を凌ぐ種子基地を作る為に、分子繁殖技術を利用している、と、グラント氏が述べた。

もしトウモロコシや大豆のような農作物のためのバイオテク特質が承認されるなら、モンサントは、すでに農民を味方に引き入れた種子を迅速導入するよい立場にあるだろう。「それはまだこの先の話である、しかし私は、バイオテクが認められれば、それが速く来るだろうと思う」と彼が言った。

欧州連合はしばらくの間この問題に関しては停止状態にある。EU委員会が1998年に新しいバイオテク作物を承認したのが最後になっている。もっとも若干の作物は法律上の手違いがあったプロセスを通して行政的な認可を勝ちとってはいる。

6月8日に、EU委員会はバイオテクトウモロコシの3つの品種への認可申請を討論する予定である:一つはモンサント申請、他の二つは、パオニア・ハイブレッド・インターナショナル社(Pioneer Hi-BredInternationalInc.)とダウ・アグロサイエンス社(Dow AgroSciencesLLC)のジョイント・ベンチャーによって申請されたものである。これらは、EU内での栽培ではなく、動物飼料と食品加工用に、他の場所で栽培されるトウモロコシに使用する許可を求めるものである。

-依然としてこれらの申請は認可が予想されていない-

EU農業と田舎開発EU委員のマリアン・フィッシャー ボウエル(MarianFischerBoel)は、セントルイスで開催された最近の世界農業フォーラム(World AgriculturalForum)で、その代表者達にEUはその認可プロセスを速める必要があると述べた。

EUで禁止されたバイオテク大豆とトウモロコシの品種は、EUが輸入している国々によって早い速度で採用されている。もしそれらが承認されないなら、「例えば大豆の手に入る輸入作物がない状況になるかもしれない」、と彼女は述べた。

グラント氏は、アナリスト達に7つのヨーロッパの国が二回連続したシーズンでバイオテク農作物を植えていると言った:それらの国は、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、ポーランド、スロバキアとチェコ共和国、である。「それは巨大な面積ではない、しかしそれは現場の実験栽培ではなく、商業植えつけである」、と彼が言った。

グラント氏はこう述べた:「そしてもしそれらの作物がうまくいけば、農民達はもっと多くを要求しそうである。農民が彼らの農場とフィールドでこれを実際に経験する時は、彼らは後には戻らない。…だが未だ消費者の抵抗がある。しかし法規制と農場の展望から言えば、意義ある進展が見られる」

Author:事務局 : 2007年06月08日 17:51