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2007年06月08日

■狂牛病で実施された家畜残骸飼料禁止令を緩和する動向と反発

英国「ザタイムズ」紙は、EUが豚と鶏の残骸を飼料に使用する研究に115万ポンドを使っている事を明らかにした。
「EU助言経済社会委員会」メンバーは反BSE対策として7年前に実施された飼料政策を変更する事を望んでいる。

大手スーパーセインズベリーの報道担当はこう述べている:「我々が食品を仕入れるとき、顧客が欲するものを聞き、売る食物が新鮮で、味が良く、健康に良く、そして安全である事を我々が確保することは不可欠である。セインズベリーは肉骨粉を食べさせられた家畜から生産された食品は置く意思はありません」

2つのスーパーマーケットチェーンが動物残骸を食べさせられた家畜の肉を売ることはしないと言う決断をだした。これは現在の禁止令を緩める提案がEUに出されている事への反発である。

アスダとセインズベリースーパーマーケットは、動物飼料のEU研究プログラムに距離を置いていて、肉骨粉を食べさせられた動物からの肉は売らないと述べた。

「ザタイムズ」紙は、EUが豚と鶏の残物を飼料に使用するのを許可する研究に115万ポンドを使っていることを明らかにした。

EU助言経済社会委員会のメンバーは今の飼料政策を変更する事を速めることを望んでいる。その政策は反BSE対策として7年前に実施された。科学者達は。豚と鶏の残骸を飼料として使うことがヒトの健康リスクを提する事なしで、再開させることができるかどうか決定するテストを今実行している。

アスダ・スーパーマーケットの報道担当者はこう述べている:同チェーン店は、動物残骸を含む餌を食べさせられた家畜からの肉を店に置くことは考慮していない。「私は、消費者がBSEで起きたあらゆる事の後に受け入れる気持ちなんかになる、とは思わない」、と同報道担当者は言った。

セインズベリーの報道担当者はこう述べている:「我々が食品を仕入れるとき、顧客が欲するものを聞いて、我々が売る食物が新鮮で、味が良く、健康に良くて、そして安全であることを確保することが不可欠である。セインズベリーは肉骨粉を食べさせられた動物から生産された食品は置く事はありません」

英国の全国農民組合(The National Farmers’ Union)の報道担当がこう言った:「家畜と養鶏業者はこの問題に関して消費者の感受性に鋭敏に留意しなければならない、そして、現行政策の変更は、それが動物と人間にリスクを呈さないことが明示されなければ、またその時までは、考慮さえされるべきではない」

動物残骸飼料禁止令を緩める提案は2年前にEUの長期反BSE戦略のなかで出された。

その委員会は-雇用者、消費者グループ、労働組合、からの代表者で構成されていて-立法権を持たないが、定期的に提案されるEU規則に関する意見を表明している。

12月に同委員会はその禁止令を終わりにする事を押し出した。その議事録はこう述べている:「EESCは以下を提案している:欧州委員会が可能な限り速く進行中のこの研究を進め、強化する。その研究は、非反芻動物からの飼料肉は、ヒトの健康にリスクなしで、豚と家禽飼料で使うことができることを示している」

EUはその後この研究を承認した。それは、異なったタイプの飼料に於いて動物飼料タイプを監視する方法を見出す事を目的にしている。その研究は欧州委員会を通じて資金を供給されている。

報道担当者は「ザタイムズ」紙にこの調査プログラムはすでに英国政府代表者によって支持されていたと言った。

「このプログラムからの研究資金のあらゆる提案は、EU委員会による採用以前に[英国を含む]加盟国で構成された委員会によって承認されている」、と同氏は言った。しかしながら、同氏は英国代表者の誰がこの案を承認したかは説明することができなかった。

環境食品郷土省(Defra)の内部者は、豚と鶏肉残骸を動物飼料に入れることを許す提案は去年その当局官吏達によって支持された、と述べた。

1986年から畜産牛でBSEの183,000の発症が確認されてきた。Defraの最新の数字は、英国で160人が変異型クロイツフェルトヤコブ病、BSE人間型、で、死んだと、告げている。さらに5人が感染していると思われている。

Author:事務局 : 2007年06月08日 17:54